No.24 少年時代の夏
お元気ですか?
お盆ウィークもあっという間に終わりましたが天気にも恵まれましたので充実した日々を過ごされたかと思います。 我が鳥亀鶴田店もお盆中は皆様からたくさんのご予約をいただきましたので朝から晩まで一揚入魂させていただきました!(14日は閉店時間前に完売してしまい申し訳ありませんでした)
16~18日は休業させていただき私も遅ればせながらの夏休みを取らせていただきました。 家族で那須に行ってきましたが事前に「るるぶ」を買って息子が喜びそうな場所を選びました。
ハイランドパーク、サファリパーク、SLランド、昆虫ワールドなどに行ってきましたが一番ヒットしたのは 昆虫ワールドでした!
建物の中に入るとカブトムシ&クワガタがいっぱい!息子は目をキラキラ輝かせなんと3時間以上もカブトムシと遊びました。(他の子供たちはせいぜい1時間ぐらいで帰ったのに…)
でも私はカブトムシやクワガタに夢中になる息子の気持ちがよ~く分かるのです!
少年時代の私にとっては「夏=オニムシ捕り」(私の地元ではクワガタをオニムシと呼ぶ)だったのです! 小学4年~はスポーツ少年団に入り野球をやっていましたが練習前(早朝)、練習後(夕方)はほぼ毎日友達と一緒に(時には1人で)オニムシ捕りに行ってました。
今の子供達みたいに前の日に木に何かを塗っておびき寄せ、次の日にその木に集まったカブトやオニムシを捕るなんて頭の良い方法ではなく何十本、何百本とある木を次から次へと蹴り続けるのです。 そうすると1つの雑木林で必ず何本かは蹴れば必ずオニムシが落ちてくる「当たりの木」が見つかるのです!
それを雑木林ごとにやるとトータルで相当な数の「当たりの木」を発見できるのです! 小学生だとチャリンコが移動手段ですからあまり遠くまでは行けませんでしたがそれでも家から半径3キロ以内の雑木林は制覇していました。
そんな感じですから捕れるオニムシの数も半端ではないのです。「ホントかよっ!」と思わるかもしれませんが 一夏に捕るオニムシの数は200~300匹は当たり前!
しかもオニムシを入れておく箱は今みたいな洒落たプラスチックケースではなくせんべいなどが入っていたデカい箱。空気が入るように蓋にたくさん穴を開けて箱の中には土を敷き詰めエサはスイカの食べかす。オニムシにエサを与えるためやたらとスイカを食べていた記憶があります。 200匹を超えるオニムシが入っている宝箱は夜になるとそれはそれは賑やかなもんでした!
でも、200匹を超えるオニムシをゲットするにはいくつかの試練がありました。
1つの雑木林に1本は必ず「大当たりの木」があるのです。 大当たりの木は決まって極太で自分の背丈ぐらいのところから樹液がタップリ出ていているのです。 その木には行く度に必ずカブトムシやオニムシが5,6匹いたのですが同時にスズメバチもいるのです。 スズメバチがいる時はさすがに近づけません。でも絶対カブトムシやオニムシを捕りたい!どうするか…。
デカい石を探してきて出来るだけ木に近づきスズメバチに向かって投げるのです! やるかやられるか……石を投げる瞬間は本当にドキドキでした。 結果は…だいたい的を外してやられるのです。私をはじめ一緒に行っていた友達(戦友)はだいたい1度は刺されました。
足長蜂、蜜蜂などいろんな蜂に刺されたことがありますがスズメバチに刺された時の痛さと腫れ具合はそれはそれは半端ではありません!
でも、オニムシ捕りをしていて1番の修羅場は……。
「オニムシ捕り→木をたくさん蹴る→蹴る時に腹に力が入る→大きい便がしたくなる」という方程式になるのです。
田舎の子供ですからポケットティッシュなんて洒落たものは持ち歩きません。
どうするか…。する前になるべく大きい葉っぱをたくさん集めるのです。 そして何回にも分けて少しずつ拭くのです。 指に力を入れ過ぎて拭くと…葉っぱがビリッ!悪夢です。
私の少年時代の夏はこんな感じでした!今の子供達はゲームが主流であまり外では遊ばなくなったと耳にします。寂しい限りです。
特に男の子はドンドン外に出て自然の中でたくさんのことを学んでほしいと思います。(多少の危険はしょうがない!)
この歳になってもヒグラシが鳴く声を聞くと一瞬でオニムシ捕りに夢中だったあの頃を思い出すのです。
今の子供たちが大人になってヒグラシの鳴く声を聞いた時、ゲームに夢中だったことや勉強に夢中だったことを思い出すなんてちょっと寂しい気がします。
なんか今回は「大きい便」だの「葉っぱがビリっ!」だの少々お下品になってしまいましたがご勘弁を!!
ではまた!