No.114 ついに実現!「高知一人旅」(完結編)
お元気ですか?
世紀の天体ショー「金環日食」は本当にお見事でしたね!
金環になった時は、出勤前の妻と一緒に思わず「スゲェ~!スゲェ~!!」とはしゃいでしまいました。(息子はいつもより早く登校してみんなと一緒に学校で観察)
フッと隣を見ると、いつの間にか小さな工場を営んでいる近所のおじいさんが立っていて「こりゃスゴイね!」と叫んだそのお顔には溶接で使うあの「鉄仮面」が装着されていました。その姿を見て「金環日食も凄いですけどその日食グラスはもっと凄いですよ!」と思わず突っ込みたくなってしまいました…。
(ちなみにもし「金環日食写真展」なるものがあったらば間違いなくグランプリに輝く写真をみつけましたので是非ご覧ください!)
かなり引っ張り過ぎていますが、今回こそは「高知一人旅ネタ」を完結したいと思いますのでお付き合い下さいっ!!
最終日
高知県は東西に長い県なので、TVで天気予報を観ると「西部・中部・東部」といった感じで表されました。栃木県に住む私としては「北部・南部」が当たり前なのでTV1つ観ていても「なるほどなぁ」と小さな発見がありました。
初日は中部、2日目は西部、そして最終日は南部に車を走らせました。
まずは最初の目的地である「室戸岬」までつっ走り、戻って来ながらあちこち見学したかったので朝6:00にホテルを出て、海を眺めながら海岸沿いの道路をひた走りました。
3日目にして「やっぱり本当なんだな~」と納得したことが1つありました。
それは…高知県にはセブンイレブンが1軒もないということです!
以前、雑学の本を読んでいる時に「四国にはセブンイレブンが1軒もない」という内容を読んだことがあったので運転しながら3日間チェックしましたが、ローソンやサークルKなどのコンビニはたくさんありましたがセブンイレブンの看板は見当たりませんでした。
室戸岬に着くとデッカい岩によじ登り、波しぶきを受けながら太平洋を見渡しました。
ツアー客に紛れ込み,ガイドさんの説明をちゃっかり聞いた後は、北川村にある「中岡慎太郎館」に向かいました。
生家近くの川岸には高さ10m以上の巨大な岩(写真左)があるのですが、幼少時代の中岡慎太郎はなんのためらいもなく岩の天辺から飛び込んで大人たちの度肝を抜いたというのですから名を残す人はやはりやることが違いますよね!
中岡慎太郎館をジックリ見た後は安芸市にある岩崎弥太郎の生家に向かいました。
岩崎弥太郎は三菱財閥の創始者で高知県では坂本龍馬に負けず劣らずの人気を誇っています。 (大河ドラマ「龍馬伝」では香川照之が見事に演じ切っていましたね!)
生家の庭先には弥太郎が子供の頃に並べた大きな石が置いてあり、良く見ると「日本列島」の形をしていました。
「我が家の庭に日本あり!」と豪語した辺りは弥太郎の豪快さを垣間見ることが出来ました。
生家近くには樹齢何百年の大樹が悠々と構えており、龍馬の脱藩道を歩いた時もそうでしたが「この木々は偉人たちを見たことがあるんだよなぁ~」と羨ましく思ったものです。
近くの江ノ川上公園に立っている弥太郎の銅像(写真中央)を眺めた後は龍馬記念館と同じくらい楽しみにしていた「龍馬歴史館」に向かいましたが、残念ながらリニューアルのため休館でした…(涙)
仕方なく、気を取り直して最終目的地である「龍河洞」に向かいました。
山道を通り抜け、到着するとなんとなく「昭和」の雰囲気が漂っている観光スポットで懐かしい気持ちになりました。
龍河洞とは鍾乳洞のことで、関東なら福島県の「あぶくま洞」が有名ですよね!
中に入ると気温は10℃を下回っていて涼しいというよりちょっと寒いぐらいでした。
狭い道をどんどん奥に進んでいくと何万年もの歳月をかけて出来た見事な「自然の芸術品(写真右)」がいくつもライトアップされていました。
私が行った時はお客さんが数人で、前も後ろも人はいなく、私一人で鍾乳洞の中にいる感じでした。
ライトアップされているとはいえ、ほとんど真っ暗な状態ですから、「ちょっとしたお化け屋敷だなぁ~」と思いながら進んでいきました。
すると…誰もいないはずの岩陰から「気が付かなくてすいませんでした~」と老婆の声が…。
慌てて振り向くとそこには「となりのトトロ」に出てきたようなお婆ちゃんが立っていました。
「うわぁ~!!!」と鍾乳洞内に響き渡るほどの大声を出してのけ反るとおばあちゃんも私の声にビックリしてのけ反って倒れそうになりました。
よく見るとスタッフジャンパーを着ていて、態勢を整えると「こちらは…」と何もなかったように説明を始めたではありませんか。
そんな説明など耳には入るわけもなく、淡々と説明するおばあちゃんの顔をみつめていました。
説明が終わったので「ここに1日中いるんですか?」と聞くと「そうですよ」とアッサリ。
おばあちゃんに挨拶をして先に進むとその先にも2カ所で人が立っていました。
「自動音声案内にした方がビックリしないで済むし、人件費もかなり削減出来るのになぁ」と思わず経営者目線になってしまいました。
そんなこんなでなんとか出口まで辿り着き、龍馬歴史館を除いては全ての予定を完結したので満足感に浸りながら空港に向かいました。
気流の関係なのか、予定よりも早く羽田に到着したので、鹿沼ヘ向かう特急スペーシアにはPM7:00に乗ることが出来ました。
家に到着するとまだPM9:00前だったということもあり、玄関先まで妻と息子と愛犬ペコが揃って出迎えてくれました。息子は私に抱きつき「パパが帰ってきて嬉しいっ!」と私の胸に顔をうずめました。
今回の一人旅は見る物全てが新鮮で本当に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
高知県内を西へ東へと駆け巡り、幕末を生き抜いた志士たちの生き様を肌で感じることが出来ました。
でも、こうして2週間が経った今でも心から感じることは…
「仕事があってこその休日であり、帰る場所があってこその旅」だということなのです!
ではまた!!