No.132 凄まじい「バイタリティ」
お元気ですか?
最近になって、朝晩は心地よいヒンヤリ感、日中はカラッとした空気になり、かなり過ごしやすくなってきましたね!(台風の接近が心配ですが…)
夏の間ずっと働き続けてくれたお店&自宅のエアコン達には冬の寒さが到来するまでゆっくりと静養してもらいたいと思います。
よく「読書の秋」といいますが、この時期になると不思議と本が読みたくなります。
今までジャンルを問わずいろんな本を読んできましたが、「自叙伝」は私が一番好きなジャンルです。
「他人が他人の事」を語るよりも「自分で自分の事」を語ったものはとても説得力があり、1冊の本の中にはたくさんの「ヒント」が隠されています。
私には以前から「読んでみたいっ!」と思っていた1冊の自叙伝がありました。
それは…矢沢永吉が28歳の時に出版された「成りあがり」です!
テレビ番組でその本を知り、ツタヤや落合書店などで探していましたが、なかなか見つかりませんでした。
最近、何気なくネットで検索していたら…いとも簡単にゲットできたのですっ!!
読み始めると夢中になり、一気に読んでしまいました。
広島に生まれ、母は3歳の時に蒸発。父も小学2年生の時に他界。
その後はおばあちゃんに預けられ、極貧生活を送りました。
普段は1つだけなのに、誕生日になるとおばあちゃんが2つ入れてくれる「卵かけご飯」が唯一のご馳走だったそうです。
幼い頃、こんなことがあったそうです。
クリスマスイブの日、近所の土手で遊んでいると、金持ちの鉄工所の息子がデコレーションケーキを持って舐めながらやって来たそうです。
「永吉、今日はクリスマスイブだけど、おまえの家はこういうの食えないだろう」
俺は黙って見ていた。
「欲しいか。ちょっと舐めさせてやろうか」
「うん。舐めさせて! 舐めさせて!!」と俺は言った。
そいつは「そうか舐めたいか」と言ってパッとちぎってくれた。
そこまではよかった。
そいつはさも食べ飽きたという顔をしてるわけ。そのケーキをちぎって…。
俺に投げた。ポンと。頬っぺたにべチャッとくっついた。
その時、俺がどうしたと思う?
俺は悔しかったからすぐには舐めなかった。けどそれを舐めたんだ。
落ちないでくれ、頬っぺたから。落ちないでくれさえすれば、あいつがいなくなってから
舐められる。
そいつが横を向いている時に、舌を伸ばして舐めた。
その頃から「誰よりも金持ちになってやる」って気持ちが強力になってた。
矢沢永吉と言う人は悔しさや苦しみを全て「力」に変えて生きてきた人だと思います。
音楽好きな青年がたった一人で最終の夜汽車に乗り、横浜に降り立ち、「夢」に向かってガムシャラに突き進んだのです。
「ザ・ベース」、「イーセット」、「ヤマト」、そして伝説のロックバンド「キャロル」…。
自分のバンドを作っては壊しを繰り返し、時には仲間さえも踏み台にして成り上がり、ソロアーティスト 矢沢永吉が誕生したのです。
その後の活躍は皆さんもご存じの通りです。
この本は是非とも若い世代(10~20代)の方々に読んでもらいたい!
特に「何かを成し遂げたい!」と思っている若者にはきっと「バイブル」になると思います。
「何か大きなことを成し遂げるならこれぐらいじゃないと無理」と思うぐらい、そのバイタリティと常に前へ前へと突き進む力には圧倒されます。
矢沢永吉の言葉に「ドアの向こうに夢があるなら、ドアが開くまで叩き続けるんだ」というものがありますが、その言葉通りに生きてきた人だと思います。
こういうことも言っています…。「いつの時代だってやる奴はやるし、やらない奴はやらない」
私は根っからの「長渕ファン」なので、矢沢 永吉についてアレコレ語ると「永ちゃんファン」の方から「素人は黙ってろっ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、今までファンじゃなかった方もこの本を読み終わった後にこの映像(50歳バースデーライブ「TONIGHT THE NIGHT」)の中で涙する姿を見ると「何十年も支持されている理由」がきっと分かると思いますよっ! (特に男だったら…)
ではまた!!