• 店長

No.135 再び…



お元気ですか?

日中はとても過ごしやすい日が続いていますが、家の中ではまだ半袖&ハーフパンツで過ごしているせいか、朝晩は「寒いっ!」と感じる日が増えてきました。

これから日に日に寒くなってくるとは思いますが、「寒いっ寒いっ」と言いながら布団にくるまって眠りにつくあの瞬間が私は大好きなのですっ!

昨日は、定休日を利用して被災地(宮城県南三陸町)へ行ってきました。

昨年の5月以来、1年5ヶ月ぶりになります。

「どうしてまた被災地へ?」と不思議に思われるかもしれませんが…

前回は、店頭でたくさんの方々からご協力いただいた義捐金と少しばかりの個人的な義捐金を持って南三陸町へと向かったわけですが、その時に1つだけ大きな後悔を残して帰ってきたのです。

高台にある総合運動場の敷地内に仮設された町役場へ行き、義捐金を渡した後、見渡す限りまっ茶色になってしまった町を1人で歩き、YouTubeの動画で観た志津川高校から1000人以上の犠牲者が出てしまった町全体を眺めた時に思わず手を合わせました。

その時、「どうして俺は義捐金を届けることばかり考えて線香1本、花1輪も持って来られなかったんだっ!」と本当に情けない気持ちになったのです。

帰ってきてからTVや新聞で南三陸町のことを目にする度にそのことが「後悔」としてずっと心に残っていました。

「もう一度、南三陸町へ行きたいっ!」という気持ちは消えず、今回の行動となったのです。

前回行った時に「TVの画面では感じ取れないものがたくさんあるよ。忘れないためにも現地を見ておいた方が良いよ。」ということを話していたので、予定を立てた時に妻は「私も行きたい」と言いました。

息子を小学校に送り出した後、2人で車に乗り込み、何度かの休憩を取りながら東北道をひたすら北上しました。

高速を降り、南三陸町へと向かう途中でお線香と花を買いました。

南三陸町へ入ると、それまでの会話は途切れ、妻はただ黙って町を眺めていました。

グチャグチャになった車は一カ所に集められ、まだ相当な数が残っていました。

津波で海水をかぶった山の木々は茶色に枯れていました。

海沿いに集められた瓦礫の山も向こうにあるはずの海が見えないほど高く積み上げられたままでした。

ただ、少しだけではありますが変化も見られました。

多くの犠牲者を出し、ボロボロになって建っていた志津川病院は解体され更地になり、

仮設ではありますが、コンビニやガソリンスタンドも営業していました。

驚いたのは、何軒かの民家が元あった場所に家を建て始めていたことです。

(県や町としては被災したエリアは工場などを建て、一般住宅はかなりの制限をかけるそうです)

そして、「被災地の人も頑張っているんだなぁ」と勇気づけられたのは「南三陸さんさん商店街」という名の小さな商店街が出来ていたことです。

歩いてみると、飲食店や衣類店、パン屋さんや魚屋さんが並んでいました。

その中にある「はしもと」というお店に入り、三陸沖で獲れた魚介類をネタにした海鮮丼を妻と二人で食べました。

お店のスタッフはとても元気良く、すんごく美味しかったです!

店を出て、志津川高校に行き、町全体を眺めた後、遠藤未希さんをはじめ、多くの職員たちが犠牲となった防災対策庁舎へと向かいました。

鉄骨がむき出しになった建物を見ると、改めて津波の威力や怖さを肌で感じました。

妻も3階建ての屋上まで海水に浸かった建物を見上げ「信じられない…」とつぶやき、「ここに立っているだけで怖くなるね…」とうつむいていました。

防災対策庁舎には津波で亡くなられた方々に対して献花台が設けられていて、たくさんの花が手向けられていました。

私達も持参したお線香と花を供え、手を合わせました。

現地の方の話では、防災対策庁舎は震災を忘れないように残すか、遺族の方の気持ちを察して取り壊すか議論がなされているようです。

私自身、震災直後は「残すべき」という意見でしたが、今は「遺族の方が壊してほしいと願っているなら壊した方が良い」と思います。

防災対策庁舎を後にしようと車に乗り込もうとした時には、満潮時刻だったので地盤沈下のために海沿いを流れる川から水が溢れ出し、車に乗るのに一苦労でした。

暗くなる前に南三陸町を出て、雨が降りしきる東北道を突っ走り、息子を実家に迎えに行き、無事に家に辿り着いた時には時計の針はPM9:00を回っていました。

人は時の流れと共にたくさんのことを忘れてしまいます。

でも、それは「自然」なことであって、その時と同じ気持ちを持ち続けるということは逆に「不自然」な事だと思います。

被災された方々にとっても、苦しみや悲しみを和らげてくれるのは「時の流れ」しかないと思います。

私を含め、津波の影響を受けなかった人たちは震災前と変わらぬ生活を取り戻せた方が多いと思います。それはそれでとても良いことだとは思います。

ただ、自分の見上げる空が晴れているからといって、万人の空が青いというわけではないということを忘れてはいけないと思うのです!

ではまた!!

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