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  • 執筆者の写真店長

No.143 決断



お元気ですか?

日に日に寒さが厳しくなってきましたねっ!

山の木々たちも葉っぱが枯れ落ち丸裸で寒そうです…。

でも、木って凄いですよね!夏には自分で作った葉っぱで太陽を浴びて成長するし、冬には自分の足元に落ちた葉っぱを栄養にして更に成長しちゃうのですからっ!

(人間に例えれば、抜けた髪の毛を食べて成長しちゃうってことですもんねっ!)

先日、車内で地元ラジオ局「栃木放送」を聴いていると、 宇都宮市若草にある有名店「手もみラーメン 平塚」の店主が出演していました。

パーソナリティを務めていた福嶋アナとのやりとりはとても興味深く、音量を上げて聴いていました。

すると、福嶋アナが「最後に重要なお知らせがあるということですが…」と話を振ると店主が「そうなんです…」と少し間を置いてから…

「実は今年いっぱいでお店を閉めることに決めました」と大告白!

聴いていた私は思わず「えっ~!!」と声を出してしまいました。

「平塚」といえば栃木県を代表する超人気店。

お昼時はいつ行っても大行列なので時間に余裕がある時しか食べたことがありません。

そんな大繁盛店が自ら閉店を決意したのです。

あれだけたくさんの人たちに支持されているのですから、今まで通りに営業していけば安定した生活を維持できるでしょう。でも、その「安定した生活」を自らの意志で絶つのです。

理由を尋ねられると「体が動くうちにやっておきたいことがある」との答えでした。

後継者に継承することもなく、30年続けてきた「平塚」の看板を下ろすということ、そして、今まで支持して下さったたくさんのお客さんのことを思えば、今回の「決断」は本当に悩まれただろうと思います。

「母ちゃんが生きていれば、きっと『死ぬまでやれっ!』と言われるでしょう…。

でも、後悔だけはしたくないのです」

その言葉には、長い年月をかけて掴み取った「栄光」にしがみつくことなく、新たな道を歩み出そうとする意気込みがヒシヒシと感じられました。

ラジオを聴いてから数日後、お店を訪れ、1時間待ちの列に並び、席に座りながら厨房を覗くと、懸命にラーメンを作っている店主の姿がありました。

白文字で「期待に応えられなくてすいません」とプリントされた黒いTシャツを着ていた店主の背中は、どことなく寂しさが滲み出ていましたが、「ラーメン業界で成功を収めた」という誇りが感じられ、とっても大きく見えたのでしたっ!

ではまた!!

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