No.182 良かれと思って…
お元気ですか?
先週の台風18号は思いっきり日本列島を縦断し、大きな爪痕を残していきました…。
同時に「夏」もそっくり奪い去り、台風が過ぎ去った後の朝晩は本当にヒンヤリするようになりましたね。
体調など崩さぬようご自愛くださいっ!
昨日の事です…
スタッフAが「店長!外に仔犬がいますっ!!」と揚げ場にいた私に慌てた様子で言いました。
揚げ場の窓から見てみると、確かに道路(鹿沼インター通り)の近くを仔犬がチョロチョロしているではありませんかっ!
今にも道路へ飛び出しそうだったので、捕まえようとして外に出てみるとビックリッ!
その犬は「仔犬」ではなく、黒と白の模様が入った「チワワ」だったのです。
しかも、散歩の時につける細い紐を首から掛けて引きずりながら歩いていました。
「こりゃマズいっ!」と思い、ゆっくり近づき、「おいでっ!」と呼んでみましたが、小型犬特有の「臆病さ」というか「警戒心の強さ」で全く寄って来ません…。
それどころか「お前は誰だっ!」と言わんばかりの上目使いで私を見つめていました。
「こりゃなかなか捕まえられないなぁ~」と思いながらも引きずっている散歩用の紐を足で抑えて確保しようとすると…
その動きにビックリしたのか、機敏な動きで私の足をかわし、トイザらスの方へ走り出してしまったのです。
道路に飛び出したり、林の中に入って紐がひっかかっちゃったら、それこそ「The End」になってしまいますので、「おいでっ!おいでっ!」と出来る限りやさしい声で呼び掛けながら、歩道をチョコチョコと小走りするチワワの後を追いかけました。
しばらく追いかけていると、私の姿を見て状況を把握したのか、1台の車がチワワの先に停まって、中から中学生ぐらいの女の子が降りてきてくれました。
私は思わず「紐をふんじゃってっ!!」と叫ぶと女の子は慌ててチワワの引きずる紐を踏み、見事に確保してくれたのですっ!
息を切らしながら近づき、「有難うっ!有難うっ!!どこの犬だから分からないんだけど危ないから捕まえておいた方がいいもんねっ!」
「そうですねっ!散歩中に逃げちゃったのかな?」
なんて会話をしていると、女の子が「あっ!!!」と叫びました。
なんとっ…
チワワが自分で首輪を外し、全速力で走りだしてしまったのです…。
私も女の子もただただ呆然…。
チワワは振り向きもせず、一目散に走り続け、とうとう見えなくなってしまいました。
女の子は複雑そうな顔をしていたので
「仕方ないよね。やることはやったんだし!」
「そうですね…」
なんとなく後味の悪い結末となってしまいました…。
紐だけを店に持って帰り、歩道から見えるところに縛りました。
(もしかしたら飼い主が気付いて、お店に声をかけてくれるかもしれないと思ったからです)
家に帰り、妻に話すと「小型犬(室内犬)は外に出るとマーキングの習性がないから帰ってこられないことがほとんどなんだって。だから、万が一のために居場所が分かるICチップを埋め込む小型犬(室内犬)が増えているらしいよ。」とのことでした。
我が家にもトイプードル(ペコ)がおり、たまに脱走するので「ICチップ」の必要性を感じました。
それにしても今頃あのチワワはどうしているのだろう…。
奇跡的に自力で帰ったか…
誰かに確保され、飼い主の元に戻ったか…
それとも運悪く道路に飛び出して…
どんな結果になろうとも、それはあのチワワの「運命」だと思います。
でも私は、「きっと無事に保護されて、飼い主の元に戻ったはず!」と思い込んでいます。
そうでも思わないとちょっとキツいですから。
「良かれと思ってやったことが良い結果で終わることばっかりじゃないんだなぁ~」と痛感させられた昼下がりの出来事でした…。
ではまた!!