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  • 執筆者の写真店長

No.204 伝える力

お元気ですか?

「3月」に入り、少しずつではありますが、骨身に凍みるような寒さも和らいできたような気がしますっ!

あと1ヶ月もすれば今年もまた間違いなく、暖かい春の日差しを浴びながら満開の桜を眺めることが出来ますので、「あとちょっとの辛抱!」と前向きに過ごしていきましょう!!

先日、近所に住む3人の「中学2年生トリオ」がお店に来てくれました。

小学5年生の頃からちょくちょく買いに来てくれているのですが、買った後はそのまま店裏で食べ帰るので、忙しくない時はいろんな話をしています。

25年以上前に中学生をやっていた私の頃とは、いろいろな面で激変しており、「本当かよっ!」と驚くことも数多くあり、「時代」というものをヒシヒシと感じてしまいます。

中でも「スマホ」はその最たるもので、トリオの中でも2人はスマホを器用に使いこなしていました。

「店長もやってるぅ?」とパズドラの画面を見せられたり、「この歌、超イイから聴いて!」と歌詞が聴き取れない流行りの歌を聴かされたり…

私とは比較にならないほど指先をサッサッサとスムーズに動かします。

「クラスで何人ぐらいスマホ(携帯)持ってんの?」と聞くと

「半分以上は持ってるよ!」

「中2でか?」

「そうだよ。」

「へぇ~!じゃあクラスの女の子たちとラインとかメールやるんか?」

「やるよ。」

「へぇ~!何人ぐらいアドレス入ってんの?」

そう聞くと、「こいつはスゲェ~よ!」と1人を指さしました。

聞けば、30人ぐらいの女生徒を登録してあるというからビックリ仰天!!

こう聞くと「どうせヤンチャな兄ちゃんたちだろっ!」と思われるかもしれませんが、

いたって普通の感じなのです。

っていうか、それは「特別」なことではなく、皆が皆、アドレスなどを交換しているので、今の子たちからすると、それは「普通のこと」だそうです。

携帯電話の普及で子供たちの「恋愛」も大きく変わりました。

私が中学生の頃も気持ちを伝える手段はやはり「電話」や「手紙」でした。

その基本形は変わっていませんが、私の場合、電話といえば、家に1台しかなかった「黒電話」であり、メールは「手書きの手紙」でした。

電話がかかってきても、茶の間に置いてあるので落ち着いて話せませんでしたし、手紙だって、下駄箱の中や、机の中にコッソリ入れてあることが普通でした。

小学校の頃、大好きだった一つ年下の子に「好きな人はだれ?」という内容を書いた手紙を送ったことがあります。

何日か経つと、下駄箱の中に手紙が入っていました。

私はそれだけで舞い上がってしまい、その手紙を握りしめ、トイレの中でドキドキしながら開きました。

手紙には短く、「ハッキリ言って…君です」と書いてありました。

舞い上がっていたせいか、バカだったせいか、その時は「君(きみ)」をそのまま「くん」と読んでしまったのです。

「…」を「○○○」と勘違いして、「ハッキリ言って○○○君です」と解釈し、「これじゃ誰だか分からないっ!」とあたふたしたものです。

どうしても聞きたかったので、思い切って直接「あれじゃ誰だか分からないよ。」と照れ顔で言うと、彼女は「はっ?」みたいな感じでポカーンとされたことを憶えています。

今の子たちってあの「手書きの手紙」特有の「ドキドキ感」を味わえているのでしょうか…。

指先を器用に動かし「はいっ 送信!」では何かが物足りないような気がします。

…かと言って「手書き」の時代に戻ることはあり得ないでしょう。

でも、せめて告白する時や肝心な時は、スマホは一休みさせ、ぜひ「手書き」にチャレンジしてほしいなぁ~と思います。

字なんか汚くたっていい。誤字、脱字があっても、伝えたい気持ちがうまく表現できずに何回も書き直した後があってもいいと思います。

全く同じ内容の手紙を「メール」と「手書き」で比べたなら、幾ら絵文字をバンバン使おうが、スタンプをポンポン押そうが、気持ちの伝わり度では間違いなく「手書き」に軍配が上がるでしょう。

これは、どんなに時代が変わろうが、さまざまな技術が進歩しようが関係ありません。

届いた年賀状にある「印刷されたありきたりの文字」よりも、その横に添えられた「お元気ですか?」の短い手書きの一言に、喜びや嬉しさを感じ、その人の顔をフッと思い浮かべたりするものです!!

やはり自らの手で書いたものは、その一文字一文字に感情が注がれ、それは必ずや相手の胸に響くものだと思うのですっ!!

ではまた!!

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