No.227 空と大地
お元気ですか?
昨年とは大違いで今年は早々と「秋」を感じられる日が多くなりました!
朝晩はエアコン無しでも過ごせるようになりましたし、今日も晴れていますが湿気が少ないせいか、吹く風が心地よく感じます。
ここ数年、9月いっぱいまで「真夏」のような年が続いていたので、今年ぐらいは1日でも長く「秋」を感じさせてほしいものですっ!
「人は人なり 我は我なり」
「他人と比べることなくもっと気楽に生きていけたら…」と思いながらも人間として生まれた以上、それはなかなか難しいものです…。
私自身、年齢を重ねるにつれて「その思い」は年々薄らいではいるものの、やはりさまざまな場面で「愚かな気持ち」が湧いてきます。
でもこれは誰もが生まれながらに持つ「本性」なのかもしれません。
こんな話をしていると「あること」を思い出します。
息子が生まれ、1歳になるまでは同じぐらいの赤ちゃんと接する機会がほとんどありませんでした。
ですから、比較対象となるものはなく、目の前の息子が「全て」でした。
目に映る息子だけを見て日々成長する姿を喜んでいました。
その成長度合いを早いとか遅いと感じることは全くありませんでした。
しかし、満1歳から保育園にお世話になることとなり、一気に何十人という同じ歳の子供たちと接するようになりました。
すると、無意識に…
「あの子より背が低いな」とか「あの子よりうちの子の方が喋るのが上手だな」などと他の子と比べるようになったのです。
人はさまざまな場面で自分と他人とを比べながら、羨み、妬み、僻み、嫉み、または見下し、優越感に浸り、それらを繰り返しながら「幸せ」と感じる自分なりの心地良い尺度を決めていくのだと思います。
人間は皆、その「尺度」があまり意味のないものと知らぬまま、それぞれの「見上げる空」と「踏みしめる大地」の狭間で一喜一憂しながら生きていくことしか出来ない「悲しく哀れな生き物」なのかもしれません。
ではまた!!