No.244 やる気スイッチ
遅ればせながら「新年 明けましておめでとうございます!」
今年も「からあげ鳥亀」、そして「店長の一揚入魂ブログ」を宜しくお願い致します!
今週末≪17日(土)、18日(日)≫には5周年となる「大創業祭」を開催させていただきますのでお時間のある方は是非ご来店ください!
「鳥亀特製骨なしからあげ20%OFF!」
皆さんのお正月休みはいかがでしたか?
久しぶりに一家団欒を楽しんだ人、友人や恋人と旅行等に出かけた人、特に予定はなく寝正月でタップリ充電した人…。それぞれがそれぞれのお正月をお過ごしになり、十分に英気を養われたことと思います!
私は、ほとんどの方が仕事始めとなった5日(月)から8日(木)までの4日間を「お正月休み」として過ごさせていただきました。
年末の14日間連続営業やお正月営業で、疲れがかな~り蓄積されていたので、休み初日は温泉にでもゆっくり入って疲れを取りたかったのですが、私の休みと息子の冬休みが3日しか被らなかったので「プライスレスな時間」を優先させました。
妻は5日から仕事だったので、2人でゆっくり過ごしました。
多気不動尊へ初詣に行ったり、小学校のグランドで野球の練習をしたり、バッティングセンターや宇都宮スケートセンター、ボウリングにも行きました。
1年のうち同じ休日を過ごせる日は数えるぐらいしかないので、息子はスゴく嬉しそうで、一緒に歩く時は常に私の手を握ってきました。
そんな息子の一番の楽しみは映画「妖怪ウォッチ」を観に行くことでした。
「妖怪ウォッチ」といえば、観たことがなくても誰もが一度は耳にしたことがあるぐらい子供たちに大人気のアニメです。
毎年、春休みになると「ドラえもん」の映画は一緒に観に行っているのですが、始まって10分もしないうちに私は「爆睡モード」に突入してしまい、映画が終わると「お父さんほとんど寝てたね…」が息子のお決まりのセリフです(汗)
でも、今回の「妖怪ウォッチ」は奇跡的に最後までヨダレを垂らすことなく観ることが出来たのですっ!
観ていても飽きることがなく、子供たちの心を鷲掴みにしている理由が分かるような気がしました。
映画を観終わった後、ベルモールの中にあるゲームコーナーへ行きました。
入るといきなり息子が「お父さんっ!!!」と大声を出して駆け寄ってきたのです。
息子が指さす先を見ると映画の中で活躍していた「ダークニュン」なるキャラクターのぬいぐるみがギッシリ詰まったUFOキャッチャーが目に飛び込んできました。
息子はガラスにおでこをへばり付け、「これ欲しいっ~!!」とかなりのおねだりモード!
でも、私は至って冷静で「無駄使いだからやらない!」とキッパリ!
(私は未だかつて「UFOキャッチャー」をやったことが一度もありませんでした)
「えぇ~~」と息子がしょんぼり顔をしていると若いカップルがやってきました。
どうやら彼女が妖怪ウォッチの大ファンで、私たちと同じく映画を観た直後と思われ「わぁ~ダークニャンかわいい~」と彼氏におねだりモード…。
見るからに草食系の彼氏はすかさずポケットから財布を取り出し、「よ~しっ!」と100円玉を投入しました。
私は「よしよしっ!これを息子に見せて簡単には取れないってことを分からせよう!」と思い、息子とすぐ近くで見ていました。
すると…
予想に反して数回で「ダークニャン」をゲットしてしまったのですっ!
それだけでは終わらず、ほんのわずかな時間で彼女の腕には3個のダークニャンが抱き締められたではありませんか…(汗)
息子は目を丸くして「スゲェ~!」と、誇らしげな顔をしている彼氏を羨望の眼差しで見つめていました。
「あんなに簡単に取れるものなのか?」
この甘い考えが悲劇の始まりでした…
「よ~し!お父さんもやるぞぉ~~!!」
両腕をグルグル回して気合を入れ、1000円札を100円玉に両替してチャレンジ!!
見ていたのでコツは分かっていたつもりでした…。
しかし…
いくらやっても思うようにいかず、両替した1000円はあっという間に無くなってしまいました。
息子の顔を見ると「こりゃダメだ」の呆れ顔…
私の「やる気スイッチ」がバッチンと音と立てて入りました。
「これ両替してこいっ!」
息子に1000円を渡し、私はかすかに動いたダークニャンの前を微動だにしませんでした。
「このダークニャンは誰にも譲らんっ!」
更に「→ボタン」と「↑ボタン」を押し続けましたが、あと一歩のところで落ちてくれません。
もうこうなったら止まりません。
「これ両替してこいっ!!」
また息子に1000円を渡しました。
息子は私の殺気に圧倒され「うっ…うんっ」と両替機に走っていきました。
再びトライッ!
でも取れない…
「まだやるの?」
息子の言葉に「取るまでやるっ!!」
そう言い切ってまた1000円を渡しました。
もうそうなったら「息子のために…」とかそんなレベルではありません。
誰がどう見ても「ハマっている」というやつです…
息子から両替してきた100円玉を受け取り更にトライ&トライ&トライ!!
息子も私の本気に乗ってきて、しまいには取り出し口に頭を突っ込み、下からダークニャンを見上げ、「右、右、右…」、「上、上、上」、「そこぉ~!!」と叫んでいました。
そしてついに…
37回目にして息子が取り出し口からダークニャンを拾い上げたのですっ!
息子は抱き締めながら「やった!やった!!」と大喜び。
私も「よっしゃ~!!」と雄叫びを上げましたが、冷静さを取り戻しつつある心の片隅で「買った方が安かった…」と無駄遣いに反省しきり。
でも、コツが分かったので、隣にあった違うキャラクターも狙ってみると、「フユニャン」を5回、「ブチニャン」なるものは3回でゲットすることが出来ました!
車に戻り、息子にはバレないように財布の中を覗いてみると残金はのこりわずか…。
本当は寿司でも食べて帰りたかったのですが、吉野家の牛丼が精一杯…。
並んで牛丼を食べながら「いいか、お金は使えばすぐに無くなっちゃうんだ。本当はお寿司を食べに行きたかったんだけど、お父さんはゲームでいっぱい使っちゃっただろ?だからお金が無くなって食べられなくなっちゃったんだ…。お金はちゃんと考えて使わないとダメだぞっ!」
必死に自分の失態を「意味あるもの」にするために放った言葉が、ダークニャンを抱っこしながら旨そうに牛丼を食らっている息子の心に届いたかどうかは分かりませんが、「楽しかった思い出」として二人の記憶に残ることだけはどうやら間違いないようですっ!
ではまた!!