No.245 自己責任
お元気ですか?
5周年記念のウルトラ激タフな「大創業祭」もなんとか無事に終わり、やっと心も体もひと息つけそうな今日この頃です。
今年もこちらがのけ反るほどたくさんの方々にご来店をいただき心から感謝致します!
鶴田店のオープン日(1月16日)に合わせて毎年「1月開催」になってしまい、寒空の下、列に並んでまでお買い上げいただくのは申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、毎年恒例の「風物詩」としてご勘弁いただければ幸いです。
過激派組織「イスラム国」とみられるグループから日本人2人の殺害を示唆する映像を日本政府が認識してから45時間以上が経過しました。
相手の要求は「72時間以内に身代金2億ドル(約230億円)を支払え」というものです。
安倍総理をはじめ、日本政府は対応と決断に追われ、それを国民の多くが固唾を飲んで見守っている状況が続いています。
もし、皆さんが「内閣総理大臣」という立場にあったならどんな決断を下しますか?
「人命第一」と考え、要求を飲んで「イスラム国の軍資金」となる230億円の身代金を支払い、2人を開放してもらいますか?
それとも「テロには屈せず」という態度を貫きますか?
私がもしその立場であったなら最終的には「後者」を選択します。
この2つの選択はいわば「究極」かもしれません。
どちらの選択をしたとしても非難されるでしょう。
身代金を払い2人を助ければ「テロに屈した腰抜け野郎」と…
テロに屈せずの姿勢を貫き、2人が殺害されたなら「見殺しにした」と…
私が「相手の要求を飲まない」と決める理由は「身代金が軍資金になる」とか「テロに屈しない」という理由だけではありません。
今回拘束され、命の危険にさらされている2人は旅行客のような「一般人」ではありません。
命さえ落とす可能性があることを自覚し、危険地帯の最前線に自らの意志で向かった人たちです。
いわば「自己責任」という言葉を誰よりも理解し、自覚している人たちなのです。
とは言っても、「ご家族」のことを思えば胸が絞めつけられます。
特に結婚をして妻や子供がいるならなおさらです…
その妻や子供たちがそういう「夫」、「父」を持つということは「いつ何があってもおかしくない」という覚悟を持つことが絶対的な「宿命」となります。
ご家族がどんな思いで「あの映像」を観たのかと思うと言葉が見つかりません。
正直、「そういう生き方を選ぶなら家族は持つなよ!」と怒りさえこみ上げてきます。
日本政府は「究極の選択」にまだ答えを見出せていませんが、映像に映し出された2人の表情を見ると、「これは自己責任ですので覚悟は出来ています」と訴えているように私には見えました。
もし、身代金を支払い、解放された2人が日本に戻ってきたとしても、決して「英雄扱い」されることはなく、その後の人生は「重い十字架」を背負いながら肩身の狭い思いで生きていかなくてはならないでしょう…。
それは彼たちの「本意」ではないと思います。
「命は地球よりも重い」
私にも理解出来ますし、そう思います。
でも、今回の事に限って言えば「その言葉」は当てはめることが出来ないのではないかと私は思うのですっ!
ではまた!!
2015年1月22日(木) PM1:03 ≪記≫