No.249 どうなった?2人の店長候補!
お元気ですか?
私は1年の中で「2月」が一番嫌いな月です。
子供の頃は「バレンタインデー」をかなり意識していましたので、ハイテンションな月でしたが、この歳になると全く意識することはありませんので、特にイベントごとは無く、ただひたすら寒さに耐えるだけの月になりました。
でも、そんな2月も気がつけば残り1週間!
寒さは残るにしても、1日も早く「3月」のカレンダーに見守られながらの生活を楽しみたいものですっ!
以前のブログ(No.234 ウサギとカメ)で2人のスタッフが「店長候補」としてほぼ同時期に入社したお話をさせていただきました。
1人は「接客業経験ゼロ」で尚且つ「覚えが宜しくない」43歳の男性、もう1人は有名ラーメン店で副店長をやっていたので接客慣れしていて覚えも良く、店長候補としては「過去最高」に期待を寄せていた24歳の女性です。
あれから4ヶ月が経ちました…
皆さんに「2人はどうなったと思いますか?」と聞けば、大体の方は24歳の女性が順調に成長していると思われるのではないでしょうか?
でも答えは「No」です。
24歳女性はそれまでの経験を発揮することなく、わずか2ヶ月でお店を去りました。
かたや43歳男性というと、私の厳しい指導に何度も店裏で涙を流しながらも「俺にはこれしかないっ!」という意気込みで歯を食い縛りながら必死についてきました。
開店の準備や片付けにはじまり、商品のお渡しやからあげの量り、レジでの接客や電話対応…
この4カ月間、私自身も相当なエネルギーを注ぎ、一切の妥協することなく厳しく指導してきました。
「食べ物商売」、「お客様商売」でなかったならここまで厳しくはしないと思いますが、店長候補として採用したからには、それらの「商売」の怖さを十分過ぎるほど理解させなくてはなりません。
この4ヶ月は、1つのことをクリアー出来たかと思えば次の日にはまた逆戻り…。新しい事を教えると前に言ったことを忘れてしまう…。そんな毎日でまさに「ガマン比べ」の日々でした。
まだまだレベルアップしなくてはならないことがいくつかありますが、揚げ場と絡んでいる動作を苦手としているので、その部分は揚げ場ををやらせながらの方が理解出来るのではないかと考え、今週の月曜日(16日)に店裏に呼び、「今日から揚げ場を教える!いろいろ辛かっただろうけど今までよく頑張ってついてきたな」と声を掛け、右手を出すとしっかりと握り返しながらボロボロと涙を流しました。
(ちなみに今まで『店長候補』として9人がトライしましたが、皆『本気』になれず逃げるように去って行き、揚げ場まで辿り着いたのは初めてなのです!)
「まだうれし涙は早いっ!これからが本番だ。本当の試練はこれからだからな!もし、本当の店長になれたならその時は俺も一緒になってうれし涙を流してやるからその時までとっておけ!」
そう言うと「頑張りますっ!」と私の目をしっかりと見つめ返しました。
今日で揚げ場4日目ですが、まだ実際に調理はさせていません。
私がやっている姿を見せたり、調理以外の基本動作を何度も繰り返し練習しています。
つい先ほど、「ささみの竜田揚げ」が揚ったので、試しにフライヤーの中からすくわせてみると、しこたま練習したにもかかわらず、違った動作をしたのでおもいっきりドヤしました…。
揚げ場をマスターするための階段が100段あるとすれば、まだ最初の1段に足を踏みかけたところではありますが、本人が諦めない限りは私も全力で指導し続け、やがては安心して一店舗を任せられる「いっぱしの店長」に成長してほしいと願っています。
それが、半年後なのか、1年後なのか、3年後なのか…
今はまだイメージすることすら出来ませんが、いつの日か、『新店舗』を見つめながら共に「歓喜の涙」を流す日が来ることを信じて、見上げるだけでため息が出るような階段を1段ずつ確実に引っ張り上げていきたいと思っていますっ!!
ではまた!!