No.255 どうせ流す涙なら…
お元気ですか?
関東地方は只今「梅雨真っ只中!」といった感じですが、ゴルフシーズンも真っ最中で先月からは月に2,3回のペースで試合に出場しています。
徐々に調子も上向きになり、先月は…
「栃木県社会人アマチュアゴルフ大会」では33位タイ(結果)と振るわなかったものの、「茨城県アマチュアオープンゴルフ選手権(予選)」で5位タイ(結果)、憧れの超名門「東京ゴルフ倶楽部」で開催された「内閣総理大臣杯 日本社会人ゴルフ選手権(予選)」では4位タイ(結果)という好成績で共に決勝大会へ進出することが出来ました!
来週(7日)には「栃木県アマチュアゴルフ選手権(決勝)」が控えていますので気合いを入れて県内のトップアマたちと真っ向勝負したいと思っています!!
先日、「鹿沼市学童野球大会(県予選)」が行われました。
息子が属する「Mが丘」はあと一歩というところで2年連続県大会出場を逃してしまいました…。
4月から平日は昼間、土日祝は朝のうちだけ揚げ場を任せられるようになったので、以前よりも息子と共有出来る時間が増えました。
練習試合や公式戦は朝イチの「第1試合限定」ではありますが、ゲームセットまで見られるようになりましたので、「現代の学童野球」を目の当たりにすることが出来ます。
スポ少(スポーツ少年団)離れは年々深刻化し、ほとんどのチームは一学年で9人のレギュラーを揃えることが出来ず、複数のスポ少からなる「連合チーム」さえも存在します。
こう書いていると「そんな感じじゃ野球のレベルも低くなったのだろう」と思われるでしょう…。
ところがどっこいっ!
低いどころか、私がやっていた頃よりもさまざまな場面で「形」になっています。
私の頃は、放課後は毎日、土、日、祝日は1日中練習していましたが、今の子供たちは週に3回しか練習出来ません。
しかし、「打撃」、「守備」、「走塁」どれを取っても上級生になればなるほど、今の子供たちの方が理にかなった動きをします。
これは「指導力」が大きく影響していると思います。
私たちの頃の指導者はほとんどが中学野球経験者。
高校野球経験者という人はごく僅かだったと思います。
それが今ではほとんどが高校野球経験者、中には社会人野球や大学野球の経験者さえもいるくらいです。
バッティングにしても「軸を意識して…」とか「体重を右足に乗せた時は右ひざを逃がすな!」とか、私が小学生の頃には聞いたことのないアドバイスがポンポン出てきます。
聞いているとゴルフスイングに共通する部分が非常に多くあります。
ゴルフの場合、14種類のクラブを操り、ボールの「方向」、「距離」、「高さ」を合わせる必要があり、1本のクラブでも風や障害物に対応するため、意図的にボールを左右に曲げたり、高さを変えたりと数種類の打ち方を必要とするので、特に試合ではベースとなるスイングがしっかりしていないと通用しません。
私が野球少年の時は、憧れたプロ野球選手の打ち方を真似て、ピッチャーが投げたボールをただ目を見開いて「感覚」だけで打っていたので「バッティング理論」なるものは考えたことがありませんでしたが、子供たちが指導を受けている姿を見ると、やはり野球も…
グリップ(握り)
アドレス(構え)
テークバック
トップスイング
ダウンスイング
インパクト
フォロースルー
フィニッシュ
大きく分けてこの8つの動作をスムーズに連動させます。
ゴルフのスイングと最も異なるのはインパクト直前からフィニッシュまでの体重移動の仕方だということも最近になって分かるようになりましたっ!
でも、野球やゴルフ、他のスポーツもそうですが、最近はネットや雑誌などで数限りない「理論」が溢れ返り、理論武装に陥って「頭でっかち」になり過ぎ、本来兼ね備えている個々の「感性」を押し殺してしまう危険性もはらんでいるのではないかと思います。
(ゴルフは特にそうですが、最近の若者はプロもアマチュアも個性がなく、みんな同じようなスイングをしていて誰が誰だか良く分かりません!)
技術面よりも更に「強く思うこと」が1つあります。
それはあまりにも練習や練習試合の時と公式戦とでの差があることです。
練習の時にはさほど声も出さないのに試合の時だけ大きな声を出す子、練習試合ではのびのびとプレーしているのに本試合になると委縮してしまう子…。
どちらも自分自身に違和感を感じ、自ら「今日は特別な日」というステージを作り上げてしまっているように見えます。
分かりやすく言うと、「練習のための練習」、「練習試合のための練習試合」になっていて
「練習&練習試合&公式戦」がうまくリンクしていないのです。
3塁とホームの間でランナーを挟んだ練習をした時に「このランナーをアウトにしなければサヨナラ負けになる」というイメージを持つか持たないか、ノック練習でキャッチャー(ホーム)に返球する時にホームに走り込む相手選手がイメージ出来るか出来ないか…
シーズン中はほぼ毎週練習試合が組まれます。(1日2試合)
それはそれで「試合慣れ」するためや「弱点探し」のためにとても大切だと思います。
でも、一番怖いのは「慣れすぎること」、いわゆる「マンネリ」です。
たとえ練習試合であっても
「1試合目を準決勝、2試合目を決勝戦」、「2試合勝てば県大会出場」、「1試合目で負けても2試合目の敗者復活戦で勝てば県大会」とさまざまなシュチュエーションをイメージすることで相当なメンタルトレーニングになり、「いざ本番!」になったら必ず絶大な効果を発揮すると思います。
これは私の自論ですがどんなスポーツ選手でも結果を残すのは「イメージ力」と「観察力」に優れた選手だと思っています。
自宅で素振りをしていてもただ振るだけではなく、ピッチャーの姿が見え、見えるだけでなく体型やユニフォームの色まで想像し、投げてくるボールがハッキリと見え、振ったバットのどこに当たりどの方向に飛んだのかが分かるぐらいまでの「イメージ力」。
上手な選手の打ち方や投げ方、走り方をよく観察してそれをソックリに真似できるぐらいの「観察力」。
私は息子に自宅での練習をあまり強要しません。
(でも、1ヶ月ぐらい前にあまりにも調子こんだことを言っていたので、休憩なしで500回素振りさせたらマメがズル剥けになり、辛さと痛さで終わった後は頭から湯気を出しながら大泣きしてました〈笑〉)
私が仕事から帰り、風呂上がりにTVを観ながらビールを飲んでいると、2日に1回ぐらい自分からバットを握り、目の前で素振りを始めます。
その時は指導者にアドバイスされたことが出来ているかチェックしながら見守ります。
そして最後に必ず10球だけ私が実況中継を入れて1球ごとにMAX集中させます。
「さぁ7回裏2アウト2,3塁。3対3の同点です。ここでヒットを打てば県大会出場!カウントは3ボール2ストライク。ピッチャー振りかぶって投げたぁ~!!インコース高めっ!!」
その声に合わせ息子は目を見開き、まだまだへなちょこなスイングで力いっぱいバットを振り抜きます。
これをやると明らかに真剣さが増し、それまでの素振りとは全く違ったスイングスピードになります。
休みの日にキャッチボールをやってピッチングの練習をした時も、ノックをする時も最初はフォームを意識させ、最後には必ず「実況中継」を入れてメンタルトレーニングを取り入れています。
私はゴルフというスポーツを通じて、最後に勝敗を分けるのは「技術」ではなく「メンタル」だと確信しています。
そりゃメンタルだけで勝てるわけではなく『技術あってこそのメンタル』ですが、どう見ても技術で劣っている人間が「メンタルの強さで勝った」ということを実体験だけではなく、様々な場面で目の当たりにしてきたのです。
最近の私は、以前やっていた頃のように何百球とボールを打つことはあまりしません。
打っても200球ぐらいです。
150球ぐらいはフォームやリズム、球筋をチェックしながら打ちます。
そして残り50球は直近の試合会場となるゴルフ場を1番ホールからイメージして打ちます。
自宅でのパター練習もそうです。
最初はTVをつけながらリラックス状態でストロークやボールの転がりをチェックします。
でもラスト10分はTVを消して静まり返った状態で集中力を高めていきます。
「このパーパットを入れればトップと並ぶ」
「この2mを外したら予選落ち」
さまざまな場面を本気でイメージすると手に汗をかくことさえあります。
この練習を毎晩欠かさずやっているので、実際の試合の時には「自宅の畳の上」でパッティングをしている感覚になることが数多くあります。
(特に苦しい場面になればなるほど)
自分で言うのもなんですが、大事な場面でのパットはあまり外すことがありません。
これは日頃から常に「試合」を意識して練習しているからだと自負しています。
「メンタル」という言葉さえもまだ十分に理解することさえ儘ならない小学生の子供たちに、ここまで追い求めるのはどうかと思う気持ちも多少はありますが、試合に負けてうつむきながら大泣きしている子供たちの姿を見ていると、どうせ泣くなら青空を見上げながら歓喜の涙を流してほしいと切に願ってしまうのです!
ではまた!!
次回更新は8月3日(月)です!