• 店長

No.256 やがて行く道

お元気ですか?

いやぁ~それにしても全国的に「激アツな日」が続いてますねぇ~!!

今年は急に暑くなったので、なかなか体がついていかず、全身汗まみれ&油まみれになりながら、なんとか揚げ場に立ち続けています。

最近になって、やっと少しだけ暑さに慣れてきた感じがしますが、この先1週間の天気予報を見ると、目を覆いたくなるような最高気温がズラリと並んでいますので、水をガブガブ飲みながら、今年の夏もなんとか歯を食い縛って乗り越えていきたいと思っています!

先日、仕事に向かう途中、車を運転していると急に道が混み始め、ノロノロ運転になりました。

信号もなく、普段ならスイスイと通れる道なので「おかしいなぁ~」と思いながら前の車のスピードに合わせて走っていると、私の目に驚きの光景が飛び込んできたのですっ!

数十メートル先の歩道で男性の老人が突っ伏し倒れていたのです。

まだ意識はあるようで、自力で起き上がろうとしては倒れ、また起き上がろうとしては倒れを繰り返していました。

ボクシングでダウンを食らったボクサーがフラフラになりながら立ち上がろうとするあの姿によく似ていました。

渋滞の原因は、前を走る運転手たちが、その老人を見ながら走っていたからなのでしょう。

でも、一番驚いたのは老人のその姿にではなく、それを見て見ぬフリをして次々と通り過ぎていく何台もの車でした。

その日も朝から気温が上昇し、まだ9時ぐらいでしたが、すでに30℃は超えていたように思います。

「こりゃ熱中症だな!」と思い込み、車を強引に歩道へ乗り上げ、老人の元へ駆け寄りました。

「おじいちゃん大丈夫?」

大声で声を掛けると老人は私の言葉に反応して「大丈夫だよ。ちょっとそこで転んじゃったんだよ」。

見ると両ひざは擦り剥け、血が滲んでいました。

体を支えながら起こしてあげると、なんとか自力で歩けそうだったので、とりあえず車の助手席に乗せ、エアコンで体を冷やしながら、飲みかけのアクエリアスをあげました。

しばらく経つと落ち着いたのか、「いや~涼しくて気持ちいい。だいぶ体が楽になったよ。コンビニへ買い物に行った帰りにつまずいて転んじゃってさ」と元気に話しかけてきたのでホッとしました。

「オレ、家まで送っていくから!おじいちゃんの家はどこ?」と聞くと、歩いてきた方向と全く逆方向だということが分かりました。

「道を間違えて反対方向に歩いてきちゃったみたいだけど、ちゃんと家まで送るから安心して!」と声を掛けると「すまないねぇ~」と申し訳なさそうに頭を下げたままエアコンの風を気持ち良さそうに浴びていました。

「おじいちゃん、大体の場所教えて」

「○○団地なんだよ」

私は聞いて驚きました。

おじいちゃんが転倒した場所から団地までは車でも10分、老人の足では軽く1時間はかかる距離です…。

多分「認知症」を患っているのか、自宅のある団地に入って、言われた通りに車を走らせてもなかなか自宅を見つけることが出来ませんでした。

やっとの思いで自宅に辿り着くと、家の中から奥さんが慌てて飛び出してきました。

「あなた何処行ってたの!!勝手に外に出ちゃダメって言ってるでしょ!!!」

目に涙を一杯溜めながらおじいちゃん(旦那さん)を大声で叱りました。

おじいちゃんはショボンとした顔で下を向いたまま何も答えませんでした。

「道で転んで膝を擦り剥いてしまっているので手当てしてあげて下さい」

「ご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ありません。」

深々と頭を下げる奥さんに恐縮し、私も「いいえ!いいえ!」と頭を下げました。

車に乗り、家の前でUターンして帰ろうとすると、おじいちゃんが下を向いたままだったので窓を開けて「おじいちゃん もし今度出掛ける時はちゃんと言ってからじゃないとダメだよ」と声を掛けるとニコッと微笑みながら頷きました。

一昨日の新聞に、昨年の「日本人の平均寿命」が載っていて、男性80歳、女性86歳と書いてありました。

良い悪いの話は置いといて、著しい医療技術の進歩でこれから先も平均寿命は確実に延び続けることでしょう…。

この先、若き世代の人間たちが高齢者をサポートしていかなくてはならないことが、さまざまな場面で更に増えてくることは間違いありません。

子供叱るな来た道だもの

年寄り笑うな行く道だもの

来た道行く道二人旅

これから通る今日の道

通り直しができぬ道

高齢者の方々には、寿命は寿命でも、いかに「健康寿命」を伸ばすかという出来る限りの努力だけはしていただきたいと心から思いますが、やはり若い世代の人間たちには、困っている時こそ、自分の事は後にしてでもそっと手を差し伸べる勇気と優しさを心のどこかに兼ね備えておいてほしいと願っているのですっ!

ではまた!!

次回更新は9月1日(火)です!

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