No.260 しくじり先生
お元気ですか?
今年は寒くなるのがちょっとだけ遅れているので日中は快適に過ごせていますねっ!
でも、これからは日ごとに寒さが増し、日中でも体を丸めながら過ごす日々が始まりますので体調管理には十分に気をつけましょう!
個人的にはそろそろ毎年恒例の「インフルエンザ予防接種」をやろうかと思っています!
先日、自宅でゆっくり過ごせる時間があったので、愛犬ペコを抱っこしながら、録画しておいたテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!3時間スペシャル」を観ました。
3人の先生が教壇に立ったのですが、その中でも「内山 信二」の授業(人生のピークが早すぎちゃった先生)が一番強烈な内容でした。
「内山 信二」と聞いても若い世代の方々は「誰?」と思う方が多いかと思いますが、30代以上の方でしたら誰もが知っている国民的大人気子役だった「内山くん」です。
明石家さんまの「あっぱれ!さんま大先生」で大ブレイクして、10歳(小学4年生)にして、なんとっ!最高月収3,000万円を稼いでいたというから驚きです。
(年収じゃなく「月収」ですよっ!!)
「内山くんと一緒にアイスを食べよう」というイベントに行けば、アイスを一回ペロッと舐めるだけで1万円のギャラをゲット!
当時は銀行振込ではなく、親同伴での現金手渡しだったので自分がどのくらい稼いでいるかも分かっていたそうです。
年間250日は高級焼肉店に通い、中学生の頃、初めて出来た彼女とのデートでは、移動手段は全てタクシー。お昼は高級料亭、夜は銀座の寿司屋で食事をしながらブランド物のバッグをプレゼントしたといいます。
両親が営んでいた魚屋にはいつしか魚が並ばなくなり、お父さんはマネージャーのように内山くんに付きっきりになったといいますから小学生にして「一家の大黒柱」となったわけです。
しかし、そんな大人気子役も「成長」と共に仕事が徐々に減り始めました…。
それでも「自分は特別だから大丈夫!」と根拠のない自信だけは残り、金銭感覚は崩壊したままの状態が続きました。
そしてついに16歳(高校1年生)になった時に「仕事ゼロ」となり、転げ落ちるように転落の人生を歩みます。
職場(TV局)だけでなく、学校でも我儘し放題だったので、友達はいなくなり高校を中退…。
外を歩けば「昔は可愛かったのにねぇ~」、「最近TVで見なくなったわねぇ~」とささやかれ、いつしか家に引きこもるようになってしまいました。
その後は非行に走り、警察のご厄介になったこともあったそうです。
日に日に自宅から無くなっていく高級品の数々…。
ある日、「貯金はどれくらいあるの?」と親に訊ねたそうです。
本人としては「あれだけ稼いだのだから少なく見積もっても1億円はあるだろう!」と思っていたそうですが、その答えは「貯金ゼロ」…
あまりのショックに膝から崩れ落ちたそうです。
一家揃って金銭感覚が崩壊していたということでしょう。
それからはご飯に焼き肉のタレをかけて食べる生活が続きました。
それでも「これじゃいけないっ!」とさまざまなアルバイトをしたそうです。
一番辛かったのは引越しのアルバイト。
引越し先に荷物を運んでいると、その依頼主が、以前お世話になったTV局のスタッフだったのです。
「内山くんどうしたの!!」と驚かれ、「いやぁ~あの時は散々我儘されて参ったよぉ~」と鼻で笑われたそうです。
1日中、クタクタになるまで働いて手にした封筒を開けると中には1万円が入っていたそうです。
「えっ!!こんなに働いたのに1万円?…」
「昔はアイスをペロッと1回舐めただけで1万円貰えたのに…」
その時初めて今までの自分を振り返りながら反省し、「お金の有難さ」、「お金を稼ぐ大変さ」が身に沁みたそうです。
「失敗しよう」と思って生きている人間は一人もいません。
でも、大なり小なり死ぬまで失敗を繰り返しながら生きていくのが人間です。
大きな失敗や挫折は若いうちにドンドンした方が良いと思います。
まだまだ取り返しがつきますし、困難に対する「免疫力」もつきます。
歳を重ねてからの大失敗や挫折は、それを乗り越えるための免疫力もありませんし、取り返しがつかなくなります。
「成功体験」は自信に繋がります。でも、困難な状況の時にはあまり役に立ちません。
「過去の栄光」という今を生きる上では全く意味を成さないものにぶら下がりすぎて、かえって邪魔になる場合がほとんどです。
私自身、今の私を支えているのは紛れもなく、若かりしき頃の「困難」や「挫折」の数々です。(特に20代)
長年経った今でも、夢に出てきてはうなされ、目が覚めてしまうほどの「それら」が、逃げ出し、突っ伏してしまいそうな困難が訪れる度に真正面から立ち向かわせてくれる大きな力になっているのですっ!
ではまた!!
次回更新は1月12日(火)です!