• 店長

No.264 のびゆくすがた

お元気ですか?

桜前線もグイグイと北上し、関東地方は予想よりも1週間早く満開となりました。

今年は気温が低い日も多いので桜が長持ちしてタップリ2週間は楽しめそうですねっ!

お出掛けの際には是非「からあげ鳥亀」にお立ち寄りいただき、「花より団子」の仲間に入れていただければ嬉しく思いますっ!

この商売を始めた頃はまだ保育園に通っていた息子も、早いものでこの春から小学5年生になりました。

4年間、一度も学校を休むことなく、今のところ「皆勤賞」をキープしたまま毎日元気に過ごしています。

体を動かすことが大好きで、体育だけは成績が良く、スポ少の「野球」や習い事の「水泳」も楽しそうにやっています。

勉強の方は………

4年生になると内容も段々難しくなったようで、特に「算数」は大の苦手。

私は、自身の経験からも「勉強は人並みで良し!社会に出てから大切なことは他にたくさんある!」というスタンスなので、学期が終わる度に目を通す「のびゆくすがた」も成績の方は軽く目を通すぐらいで、ただひたすら「遅刻0 早退0 欠席0」だけを褒め続けてきました。

でも、2学期が終わった時の算数の成績は過去最低で、A評価は1つもなく、BとCがズラリと並んでいました。

本人もその成績はある程度予想していたものの、実際に目の当たりにすると悔しくて「のびゆくすがた」を握りしめながらポロポロと涙を流しました。

「悔しいのか?」という私の問いかけに息子は泣きながら頷きました。

「悔しいって思えるほど勉強したのか?」

今度は首を横に振りました。

「何もしないで出来るようになるなんてことは1つもない。野球だってそうだろ。練習しないで上手くなれる人なんか一人もいないんだぞ。」

私が静かに語りかけると息子は下を向いたまま小さく頷きました。

算数に対して強い苦手意識を持ってしまった息子には「小さな成功体験」を積み上げていき、まずは「自信」をつけさせることが第一と考えた私は、「どうだっ!3学期はお父さんも頑張るから一緒に算数の勉強やってみないか?」と問いかけてみると、「うんっ…」と、その時はあまり元気のない声で答えました。

冬休みに入ると、息子から算数の教科書やノ‐ト、2学期にやったテストを借りてどこが苦手なのか確認しました。

テストはだいたい50~60点。

「たてが8m、よこが4mの長方形の面積は何㎡になりますか?」の答えの欄に「なりません」と書いてあったのには思わず笑ってしまいました。

教科書を覗くとあちらこちらに落書きだらけ…

とりあえず冬休み中は、テストで出来なかった問題を一緒に解きながら基本的な事から少しずつ教えました。

「テストっていうのは良い点数を取るだけが目的じゃないんだぞ。そりゃ100点ならスゴいけど、50点だって60点だっていいんだ。テストっていうのは、何が出来て何が出来ないかを知るためでもあるんだから。最後に出来るようになればいいんだからな!」

そんな言葉をかけながら冬休みを過ごしました。

3学期に入ると復習よりも予習を中心にやりました。

次の日の授業で初めてページを開くよりも前以って目を通しておいた方が授業に対して興味を示すようになると思ったからです。

やはり何事も「アドバンテージ」をとるということはとても大切なことです。

間違いなく気持ちに余裕が出来ます。

そして、わざと「ここはお父さん分からないから、先生の話をよく聞いて先生がどんな風に説明してくれたかお父さんに教えてくれ!」というやり方を何度も使いました。

そうすると次の日、「お父さん!あの問題のやり方分かったから教えてあげるよ!」となるわけです。

でも、一緒に勉強していると、息子は私に似て「折り紙付きの勉強嫌い」だとよく分かりました。

私が仕事から帰って、息子が寝る時間(9時30分)までに共有出来る時間はたった30分しかありません。3学期は週に4日を勉強の時間に充てました。

たった30分でも息子はあくびを連発するのです。

それも半端な数ではありません。

見ていて「人間ってこんなにあくびをするのか!」と驚くほどでした。

覚えが悪い時はイライラしてついドヤしてしまうこともありました。

息子は泣きながらも頑張って問題を解きました。

ズルをして答えを「丸写し」した宿題を見抜いた時は怒りと悲しさでいっぱいになりました。

「一緒に頑張ろうって約束したのにお前はそういうことをするのか!!そういうことをするってことはお父さんを裏切ってるってことだぞっ!!!」

自分の声で耳鳴りがするほど本気で怒鳴りました。

そんなことを繰り返しているうちに成績は驚くほど良くなりました。

テストも80点以下はなくなり、2学期では夢のまた夢だった100点のテストも目にすることが出来るようになりました。

そして修了式の日。

夕方、店で仕事をしていると、揚げ場の窓から妻の車が駐車場に停まるのが見えました。

息子は車から降りると一目散に走ってきて、店裏の勝手口から「お父さんっ!!」と大きな声で私に声をかけました。

「おうっ!来たのか!どうだった?」

息子は満面の笑み浮かべながら、「Aが2つもあったよ!Cは1個もなくなったよ!!先生もよく頑張ったねって褒めてくれたよ!!!」

「良かったな~ 良かったな~ お父さんはちょっと手伝っただけだ。一番頑張ったのはお前だもんな~」と頭を撫でまわし、「本当によく頑張ったな!」と油の匂いが滲み込んだコック服姿のまま息子を抱きしめました。

たった30分の積み重ねでしたが、それはとても有意義な時間でした。

ただ単に成績が上がったからというわけではありません。

勉強の合間に少しでもサボろうとする息子は学校での出来事をたくさん話してくれました。

今までは息子が妻に話した内容を又聞きすることがほとんどでした。

他のお父さん達より子供と過ごせる時間が少ない私には今回の事で息子との距離が凄く近づいた気がします。

5年生になっても続けるかどうかは分かりませんが、一緒に勉強をしながら使った、私のやたらデカい字と、息子の汚い字と少しの涙で埋め尽くされた「1冊のノート」が思い出と共に大切な宝物の1つになることは間違いありません…。

ではまた!!

次回更新は5月8日(日)です!

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