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  • 執筆者の写真店長

No.265 アンテナ

お元気ですか?

今年のGWは「10連休」という方も多く、遠方へお出掛けをしたり、家でゆっくり寛いだりと、充実した日々を過ごされたかと思います。

私は10連休とはいかず、「11日連続営業」で店に立ち、徐々に暑さでヤバいことになりつつある揚げ場でひたすら唐揚げを揚げ続けていました。(汗)

皆さんとは逆に明日から4日間のお休みをいただき、心身ともに思いっきりリフレッシュして、「フル充電状態」で金曜日(13日)から更にガンガンやっていきたいと思いますっ!

40代の男性スタッフが「店長候補」として入社してから早いもので1年半が経とうとしています。

正直、「何度も涙を流しながらよくぞここまで頑張ってきた!」と褒めてあげたい気持ちがある反面、「お店を任せられるようになるにはまだまだ時間がかかりそうだ…」と成長の遅さにガッカリしてしまう場面も多くあります。

あまりダラダラと長くやっていても「マンネリ」になってしまうだけなので、「今年いっぱい」を期限としてお互いに判断しようということになっています。

あと約半年でどれだけ「足りないもの」をクリア‐出来るのか、「俺にはこれしかない!」とどれだけ本気度がアップするのか、私自身も全力で指導し続けながらしっかり見守っていきたいと思っています。


お店を始めてから約6年半で、6人(男5人、女1人)が「店長候補」としてチャレンジしましたが、今いる男性スタッフを除いた5人は「本気」になりきれず、半年もせずにお店を去っていきました。

もちろん、その5人とは何の繋がりもなくなったので何処で何をしているのかは分かりませんでしたが、つい最近、そのうちの1人(男)が私の携帯を鳴らしてきたのです。

電話帳からは削除していなかったので、着信の名前を見た時にはちょっと驚きましたが、とりあえず出てみると「ご無沙汰しております。Aです」と懐かしい声が聞こえてきました。

「おぉ~!A!!元気でやってるか?」

「はい、なんとか…」

「今はどんな仕事してるんだい?」

「同じ飲食の仕事をしていたのですが先月いっぱいで辞めました…」

「どんな仕事だって楽な仕事はないだろっ!」

「そうですね」

そんな会話をしていると…

「店長、もう一度だけ鳥亀でやらせていただきたいのですが駄目でしょうか…」と聞いてきました。

どんな思いで電話をかけてきたかは察しがつきましたが迷うことなくこう話しました。

「Aがうちでやっている時、俺が本気にさせようとどれだけの言葉を投げかけても、目の前に大きなチャンスがあっても、結局は最後まで本気になれなかっただろ?『今度こそ本気でやれば…』って気持ちがあるのかもしれないけど、あのチャンスを生かせなかったんだからうちの店には戻ってこない方がいいよ。」

「……………」

Aは沈黙の後、「分かりました。図々しくお電話してしまい申し訳ありませんでした」

と少し落ち込んだ声で答えました。

「どんな仕事に就いたとしても『本気』にさえなれば必ず道は開けてくるから!本気でやっている人間のことは会社だって大切にしてくれるから頑張ってやりなよ!」

「有難うございます。頑張ってやってみます!」

最後は元気な声が聞けたので少しだけ安心して電話を切りました。

必ず誰にでも一生のうちで何度かのチャンスが訪れると私は思っています。

でも、人生を変えるほどの「大きなチャンス」というのはそう多くはないでしょう。

その数少ない大チャンスを捉えるには常にアンテナを張っていなければなりません。

腹を空かせた野生動物のように常に眼をギンギンに光らせ、いつでも獲物に襲い掛かる準備をしていないと、目の前にチャンス(獲物)が現れたとしても、それをチャンスと気付くことさえ出来ませんし、気付いたとしても全力を尽くすことは出来ません。

逆にそれはチャンスではないのに安易に飛びついてしまい、取り返しのつかないピンチに追い込まれてしまうことも少なくないでしょう。

それともう一つ、チャンスを捉えるために大切なのが「タイミング」です。

チャンスとタイミングはとても密接な関係にあると思います。

でも、タイミングというのはチャンスを見極めるよりも更に難しいかもしれません。

チャンスというのは目の前にハッキリと見えることが多いですが、タイミングというのは「大局(全体の流れ)」に目を向けなくてはなりません。

その時の年齢や能力、自分を取り巻く生活環境や経済状況、そして時代の流れなど

さまざまなファクタ‐を分析する必要があります。

不況が長引く今の日本では「大きな夢」を抱いたり、「野心」を持つ若者が少なくなってきていると言われています

でも私はそうは思いません。

矢沢永吉の言葉のように「どんな時代でもやる奴はやるし、やらない奴はやらない」

その通りだと思います。

こんな時代でも、夢や野心を持っている若者はたくさんいると思っています。

そういう若者こそ、たくさんの経験を積んで、自分のアンテナを少しでも高く、少しでも広くしていくことが大切だと思います。

でも、残念ながらそのアンテナは歳を重ねる度に少しずつ錆びついて感度が鈍くなってしまいます。

そして、やがて「諦め」と「妥協」とで錆びだらけのアンテナは根元からポッキリ折れてしまうのです…。

そうなる前に、しっかりと自分のアンテナをピカピカに磨き上げ、目の前に現れたチャンスを確実なタイミングで捉え、1人でも多くの若者が「なりたい自分」になってほしいと願っています!

ではまた!!


次回更新は6月7日(火)です! 

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