No.279 心の景色
お元気ですか?
「ボク 野球をやりたいっ!」
2014年4月12日。小学3年生になったばかりだった息子のこの一言から我が家の「学童野球生活」が始まりました。
過ぎてみれば、あっという間に3年という月日は流れ、先日の県大会を最後に元気いっぱいの下級生たちにバトンを渡しました。
嬉しかったこと、楽しかったこと、悔しかったこと、悲しかったこと…。
思い出せば、本当にいろんなことがありましたが、限りある中で息子と共に過ごせた時間はまさに「プライスレス」で、パソコンに保存された大量の写真や動画は、一緒に過ごした時間と共に「大切な宝物」となりました。
自身で掲げた「4つの目標」を達成するため、一大決心をしてジムに通い始めてから4月で3年目に突入しました。
二日酔いだろうが風邪をひいていようが、どんなに体が疲れていた時でも「週2回」のペ‐スは崩さずに通い、自分で作ったトレ‐ニングメニュ‐を毎回3時間かけてこなし続けてきました。
数ある中から19種類のマシ‐ンを選び、それぞれ「12回×2セット」をこなし、最後の40分間は自宅で飼っているハムスタ‐のポン太にも負けないくらい、汗まみれになりながら回転し続けるロ‐ラ‐の上でひたすら走り続けています。
ウエイト(重量)は最初40kgぐらいでしたが、今では70kgまでアップすることが出来ました。(最近はなかなかアップ出来ていませんが…)
1セット終わるごとにその辛さから、瞬きをすることも忘れ、しばらく一点をジィ~ッとみつめてしまう自分がいます。(汗)
いつも不思議に思うのは、同じウエイトでも、日によって重さの感じ方が全く違うことです。
「あれ!?間違って設定しちゃったか?」と再確認するほど、とんでもなく重く感じる日があります。
そういう日は最後の1回が超絶キツいので、憎たらしい奴の顔を思い出しながら「オリャ~~ッ!!」と気合だけで上げきりますっ!
どちらかというと、「肉体鍛錬」というよりは「精神鍛錬」の要素の方が大きく、間違いなく今の生活を送る上で大切なバックボ‐ンの1つになっていると実感しています。
筋肉量が増えたことは間違いないのですが、プロテインもほぼ毎日摂取しながらの生活を送っていたので、今年の1月1日には、朝シャワ‐の後に必ず毎日乗る体重計の数値が「86」を表示しました。 (筋トレスタ‐ト時は78kg)
それを見て「あと4kgで90kg(おデブ)かいっ!」とさすがに焦りが生じ、プロテインをしばらく見合わせることにしました。
(プロテインには結構「脂肪分」が多く含まれているのです…)
それに加え、テレビCMで気になっていた 「サントリ‐ 伊右衛門『特茶』」をネット通販 「Amazon」で箱買いして、1日1本(500ml)を必ず毎日飲むように心掛けました。
その結果、食事の量は全く変えなくても、1ヶ月で体重が3kg落ち、3ヶ月経った頃には体重が70kg台に突入し、再びプロテインを摂取していても、今では78kg前後をウロウロしています。
(恐るべし!「特茶パワ‐」!!)
鏡の前に立って横を向くと、以前は大胸筋(胸の筋肉)とお腹の出具合は文句なしでお腹に軍配が上がっていましたが、2ヵ月前からは大逆転劇が起こっています!
何事も「継続する」ということはそう簡単なことではありません。
ましてや、辛い事、苦しいことはなおさらです…。
実際、筋トレをしながらジム内を見渡すと、通い始めの頃の顔ぶれと今とでは、少なくとも半数は入れ替わっています…。
だいたい3ヶ月、長くても1年で姿を消していく人が圧倒的に多いです。
私だって例外ではありません。
「一大決心」で始めはしましたが、ジムの日は、朝起きて「あぁ~今日はジムかぁ~」と思うことは少なくありませんし、ジムに行ってズラリと並んだマシ‐ンを眺めると、疲れが溜まっている時はため息が漏れることも正直あるのです…。
でも、そういうネガティブな思いを気合いで断ち切り、目の前の「1回」を積み重ねていくしか他に方法はないのです。
仕事も同じです。
1個約40gの唐揚げを粉箱の中でかき混ぜ、フライヤ‐の中で1つ1つ丁寧にほぐし、調理した唐揚げを1つ1つトングで摘んで容器に入れながら軽量し続ける毎日です。
私は昔からデ‐タをとるのが好きなので、お店のあらゆるデ‐タを時間ごと、日ごと、週ごと、月ごと、年ごとに細かく集計し、さまざまな角度から分析しています。
おかげさまで、今年で8年目に突入させていただいているわけですが、丸7年経った時にこんな思いが頭に浮かびました。
「今までどれくらいの唐揚げを調理してきたのだろう…」
パソコンを開き、あるデ‐タを元に算出してみました。
本店で仕込みされた味付け肉が入ったケ‐スは、そこそこの大きさで、 高さが10cmあります。
そこで、今まで調理したケ‐スを重ねていくと、どれくらいの高さになるのかを計算してみました。
その結果、驚きの数字が…
なっ…なんとっ! ほぼ「東京スカイツリ‐2つ分」の高さになったのです!!
数年前、東京へ遊びに行った際、真下からスカイツリ‐を見上げると、頭が重すぎるせいか、首が痛くなるくらいの高さだったことを鮮明に憶えています。
その時の風景を思い出して「あの高さ2つ分!?」と心底驚きました。
もし、味付け肉が入ったケ‐スを1つ現地に持って行って地面に置き、「7年かけてこの高さ2つ分の唐揚げを揚げろ!」と言われたら、すぐさま戦意喪失して、白旗を上げること間違いなし!
でも、そんなことは微塵も考えず、ただ目の前にある1つ1つの唐揚げを毎日コツコツと調理してきた結果が自分でも驚くほどの「成果」となったのです。
人は「結果」や「成果」を少しでも早く求め、手に入れたがります。
私もそうです。
しかし、目指す結果や成果が大きければ大きいほど、それに費やす時間や労力も相当な覚悟が必要になるほど膨大なものとなります。
この成果を知ってから、仕事では、私が唐揚げ屋を引退するまでに 「富士山(3776m)」の高さまで達することが新たな目標に加わりました。
筋トレは、50歳までは筋力アップを目指し、可能な限りウエイトアップしていきたいと思っています。
50代になったらそのウエイトを維持し続け、次の60代を乗り切れる気力と体力を養いたいと思っています。
まだ、どちらの目標も「3合目」辺りまでしか到達出来ていませんが、今まで通り、これからも目の前の「1つ(1回)」をコツコツと積み重ねていきたいと思っています。
そして、いつの日か、事を成し、頂上に辿り着くことが出来た時に感じる「心の景色」がどんなものになるのか、想像するだけで今から楽しみで仕方がないのですっ!
ではまた!!
次回更新は8月31日(木)です!!