No.301 鹿児島一人旅
お元気ですか?
「5月=1年の中で1番過ごしやすい!」
こんなイメージを持っている方はけっこう多いかと思いますが、先週末のあの暑さはいったい何?
湿度がそれほど高くなかったのがせめてもの救いでしたが、この時期であの暑さになるということは今年の夏は…
考えるだけで「ゾッ」としてしまいます。
昨年の夏はとんでもない「猛暑」だったので、夏用ユニフォームを新調したほどでしたが、とうとう今年の夏は揚げ場に「スポットエアコン」を設置する日が来るかもしれません…(汗)
でも、先の事をアレコレ考えても仕方がない!
「なるようになる!」くらいの気構えで間もなくやってくる「猛暑」に真正面から立ち向かっていきたいと思います!!
皆さんのGWはどうでしたか?
「10連休」の方も多かったと思いますので、なかなか普段は出来ないことがたくさん出来たのではないでしょうか!
私は10連休とまではいきませんでしたが、皆さんのGWが終わった後に4日間のお休みをいただき、念願の「鹿児島一人旅」を実現することが出来ました。

なぜ「念願」かというと…
今から15年前の2004年8月21日
長渕剛の故郷「鹿児島県」で桜島オールナイトコンサートが開催されました。
週末(土~日)の開催でしたが、その頃はまだサラリーマンだったので休日を利用して行くことが出来たのです!
でも、そのスケジュールは「過酷」なものでした…
前日の金曜日、仕事が終わった後、そのまま電車を乗り継ぎ、最後は東京モノレールで羽田空港に到着すると空港内にあるベンチに横たわり朝まで仮眠。
翌朝、鹿児島空港行きの飛行機に乗りました。
全国から7万5千人が集結しましたので、空港もフェリー乗り場も人だらけ…
桜島フェリーは休みなしのピストン輸送状態。
桜島に上陸すると大行列になってしばらく歩き続けました。
開演は夜9時でしたが、昼過ぎからずっと並び続け、途中「ゲリラ豪雨」に襲われ、
全身ずぶ濡れ状態…
一晩中歌い続け、朝の8時ぐらいに終わった記憶があります。
フェリー乗り場に帰る途中、「マグマ温泉」という看板を見つけたので「風呂でも入って疲れを取るか!」とお気楽気分で中に入ってみると…
まさに「イモ洗い状態」!!
あんなに人だらけの温泉に入ったのは後にも先にもあの一度だけ…
そして、そのまま鹿児島空港に向かい、栃木にとんぼ返りしたのです。
その時は「オールナイトコンサート」だけが目的だったので何とも思わなかったのですが、時が経つにつれて「あぁ~せっかく鹿児島まで行ったんだから観光でもしてくればよかったなぁ~」という気持ちになりました。
15年が過ぎてやっと「その思い」が実現できたのです!
3泊4日だったので鹿児島を十分に満喫することが出来ました。

かなり早い時期にLCCの航空チケットを予約したので「特割」で片道9000円ちょい。
宿はビジネスホテルをフル活用して素泊まり5000円也!
財布にもやさしい旅となりました!

坂本龍馬が日本人で初めて新婚旅行をした「霧島神宮」
指宿の「砂蒸し風呂」や長崎鼻から見た「開聞岳」
一昔前、恐竜イッシ―がいると話題になった「池田湖」
太平洋戦争の悲劇の舞台となった「知覧」
あの時と何も変わらぬ雄姿を見せてくれた「桜島」
薩摩藩を代表する英雄「西郷隆盛」に関する数々の名所
鹿児島の三大世界遺産「仙厳園」、「尚古集成館」、「旧鹿児島紡績所技師館(異人館)」

特に知覧の「特攻平和会館」には4時間も見入ってしまうほどでしたが、
「今ある平和は、先人たちの犠牲の上に成り立っている」という思いが更に強くなりました。
夜は天文館通りで鹿児島名物を片っ端から食べ歩きました。
(「白熊」という名のかき氷にはあまり興味が無かったのですが、試しに食べてみたら予想に反してとても美味しかったです!)

レンタカーを借りてあっちこっち見て回ったのですが、イメージしていたよりも鹿児島県は山だらけなのには驚きました。

桜島にはレンタカーを積んでフェリーに乗ったので、ゆっくりと半日かけて島を1周することが出来ましたし、帰りのフェリーに乗りながら桜島を眺めているとちょうど噴煙が上がった時は思わず「おぉ~!!!」と大声を上げてしまいました。
(オールナイトコンサートの跡地にも立ち寄りました)

トラブルもなく、天候にも恵まれ、本当に良い旅が出来ました。

行く前や帰ってきた後に「一人旅」の事を話すと、
決まって「1人で行って楽しいの?」とか「1人だと不安じゃないの?」と言われました。
本格的な一人旅は2011年の「高知」以来ですから8年振りでしたが、8年前と同様に楽しかったし、不安など一切ありませんでした。
そりゃ~家族で行く旅行だってもちろん楽しいし、友達と行くのもまた違った楽しさがあります。
でも、一人旅にはそれとはまた違った良さがあります。

一人旅と聞くと「誰とも喋らず黙々と…」
みたいなイメージがあるから「楽しいの?」って思うのでしょうかね。
でも、私の場合は違います。
行く先々で地元の人にどんどん話しかけてしまいます。
そうするとガイドブックやインターネットで調べたことなんかより興味深い話がたくさん聞くことが出来るのです。
知覧に行った時には武家屋敷のチケットを販売していたタバコ屋のおばあちゃんにお茶をご馳走になりながら30分くらい話をしました。
そのおばあちゃんは今年で85歳。
知覧から特攻隊が飛び立って行ったのは小学4年生の頃だったのでよく憶えていました。
明日、特攻に行く隊員さんを民家に二人ずつ宿泊させ、出来る限りのご馳走を振舞ったそうです。
(おばあちゃんの家にも泊まったそうですが、その時は「事情」が分からなかったそうです。)
そして翌朝、飛行場を離陸すると必ず宿泊させてもらった家の上空を3回周ってから沖縄に向かったそうです。

「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメさんのことはお母さんと仲良しだったので、夕方になると3人でよく一緒に銭湯に行ったそうです。
(トメさんの話もたくさん聞くことが出来ました)

夜は居酒屋に行き、カウンターに座って食事をしながら、お店の人に鹿児島の事をいろいろ教えてもらいました。
こんな感じなので「誰とも喋らず黙々と…」ではないのです。
でも、「全く寂しくない」と言えば、正直それは嘘になります。
確かに行く先々で話はしますが、圧倒的に「1人の時間」を多く過ごします。
私は、その寂しさを感じるものまた「一人旅」の良さでもあると思っています。
帰る場所があることの幸せを感じ、普段の日常生活で交流がある人たちの存在を有難く思えます。
そして、本当の意味で自分自身をいろんな角度から見つめ直すことが出来ます。

今は多くの宿泊施設で「一人旅プラン」というものが企画されています。
ぜひ皆さんも一度トライしてみてはいかがでしょうか?
私も次はいつ行けるか分かりませんが、機会があればまた「一人旅」に出掛けてみたいと思っています!
ではまた!!
次回更新は6月30日(日)です!