No.309 ラストメッセージ!?
更新日:2020年2月4日
お元気ですか?
今年の冬は「記録的」な暖冬…
昨年の夏は「記録的」な猛暑…
今は「記録的」という表現かもしれませんが、これが将来はきっと「平年並み」という言葉で表現される日が来るのでしょうね。
知れば知るほど、地球はまさに唯一無二の「奇跡の惑星」であり、人間たちは自分たちだけの「快適さ」を追い求め、奇跡の惑星をぶち壊し、「宇宙ステーション」なるものまで建設し、ダメになったら使い捨てにしようとしています。
地球だけでなく、宇宙にも人間たちによる宇宙開発のために生じた「宇宙ゴミ」というものが多数散乱している有様…
地球や宇宙からしてみれば、人間こそが「悪の根源」であることは間違いないでしょう…
おかげさまで我が「からあげ鳥亀 鶴田店」は1月16日に10周年を迎えることが出来ました。
(ちょっと先の話になりますが、10月末~11月初旬に10周年記念の「大創業祭」を開催する予定です!)
当たり前の事ですが、お客さんにご来店いただけなければ、どんな店でも続けることは出来ません。
この10年間でご来店下さった方々全員に直接お礼を言うことは出来ませんので、この場をお借りして…
「ご来店いただきまして本当に有難うございました。皆様のおかげでなんとか10年やってこられました!今後とも「からあげ鳥亀」を宜しくお願い致します!!」
そして、まだご来店いただけていない方々には…
「何かのついででも結構ですので、近くにお越しの際はぜひ一度お立ち寄りください。ご来店を心よりお待ちしております!」
数か月前のブログで、お店(鶴田店)が10周年を迎えた時、一区切りとしてこの「一揚入魂ブログ」の定期更新(月イチ)を終了するということをお話しさせていただきました。
最初の5年間は週イチで更新、6年目からは月イチでの更新を一度もサボることなく続けてきました。
今回でちょうど「309回目」の更新となり、「今まで読んでくれてサンキュー!」って思わず語呂合わせしたい気持ちになります。
どのブログも1つとして嘘、偽りはなく、本音で書き続けてきましたので、内容によっては気分を害した方もいらっしゃるかもしれませんがご勘弁ください。
今後は「書きたい時に書く」、「書き留めておきたいことを書く」というスタンスでやっていこうと思っていますので、それが半年に一度なのか、1年に一度なのかは今の時点では分かりません。
もしかしたら書きたいことが重なって、1ヶ月に2回更新することもあるかもしれません(笑)
とにかく「書きたい!!」と思った時にだけ喜怒哀楽をさらけ出して、今までのように「本音」でキーボードを叩いていきたいと思います!
10周年を迎えた時、友人から「もうそんなに経つの!早いなぁ~」って言われたり、「あっという間だったろ?」と聞かれたりしましたが…
改めてこの10年をジックリ思い返してみると、私にとってはズッシリと重みがあり、ギッシリと内容が詰まった年月でした。
2009年の9月に15年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、都賀町の本店でノウハウを教わりながらの出店場所探し。
今とは違って、当時はまだ「から揚げ専門店」は全くなかったので、探しては断られ、探しては断られの日々…
宇都宮市内を中心に探し、大田原、矢板、日光(今市)、真岡、小山、佐野、足利…
土地勘がない場所では、その地区の不動産会社から情報を得ながら、本当にあちこち駆けずり回りました。
「絶対ココだ!」と思った場所が見つかり、何度も地主さんの家に直接訪問し、最後は土下座をして、泣きながらお願いしたこともありました。
断られはしましたが、今となっては良い思い出です。
ようやく今の場所に辿り着いた時には場所探しを始めてから4ヶ月が経っていました。
この場所は以前、地主さんの奥様がクリーニング屋さんをやっていました。
看板を取り付ける鉄骨だけを残し、プレハブの建物は取り壊し、基礎から建て直しました。
3坪(6畳)しかないスペースを無駄なく使えるようにレイアウトを考え抜き、その結果、今やっていても「ほぼ完璧」と思えるほど、動線が最高の店内が完成しました!
(お客さんの待ちスベースは確保できませんでしたが…)
そして7割の自信と3割の不安を抱きながらオープン日を迎えたのです。
オープン1週間前に息子がインフルエンザになり、私は「予防用」として実費でタミフルを処方してもらい飲み続けました。
新聞折込チラシの効果があったにせよ、予想を遥かに上回るお客さんの数にひっくり返るほど驚きました。
店が終わるとパソコンで足りないPOPを作成したり、店内をくまなく掃除したりと不慣れなこともあったので帰るのは早くても毎日夜中の2時過ぎ…
徹夜したこともありました。
そんな時は翌朝、家に帰ってシャワーだけ浴びてまたお店に戻り、再び1日中唐揚げを揚げ続けた時もありました。
ちゃんと食事はしていましたが、1ヶ月で軽く6キロ以上体重が落ちました。
オープンから3週間は休みなしで営業。
2月に入って初めての定休日、「車の乗っているだけでこんなに体って休まるのか」とビックリしました。
(あの時の感覚は今でもはっきり覚えています)
以前のブログでも話しましたが、オープンした時、ほぼ無一文で始めました。
新事業を立ち上げる時に融資を依頼する人が多い「日本政策金融公庫」に融資の依頼をしていましたが、「から揚げ専門店なんて聞いたことがない」となかなか首を縦に振ってくれぬままオープンの日を迎えたのです(汗)
しかも、建物の総費用、スタッフたちの給与、仕入れ業者、その他もろもろの支払いは2月10日と決まっていました(大汗)
オープンしてから3週間、驚異的な来客数のおかげで、自分の給料までは出ませんでしたが、全ての支払いを約束通りに完了することが出来たのです。
(今考えると本当にゾッとしますが…)
ちょっと落ち着いてきた5月の頃、フジテレビから取材依頼があり、7月に放送されると、再びオープン時のような忙しさになりました。
東日本大震災の時にはお店でご協力いただいた義援金を車に積んで、片道5時間かけて被災地(宮城県南三陸町)へ直接届けに行きました。
(あちこちで道路や橋が寸断されていてかなり時間がかかりました)
2年目は県庁前広場で開催された栃木県版B-1グランプリの「とちぎ元気グルメ選手権」に出場し、準グランプリを獲得し、壇上で本店の大八木社長が表彰状をいただく姿を見て感無量になりました。
3年目は招待枠で出展させていただき、県内各地から大勢の方々にご来場いただき、
「からあげ鳥亀」の名を知っていただく良い機会となりました。
先ほど書いたようにズッシリと10年の重みを感じますが、特に最初の3年間は年老いて人生を振り返った時に真っ先に思い出すであろう忘れられない日々です。
「3年やってダメだったら仕事は選ばず、ドブさらいでもなんでもやる!」
こう言って妻を説得して始めましたので、気合の入り方は半端ではありませんでした。
仕事を終え、店を出るのがどんなに遅くても、徹夜をして次の日も1日立ちっぱなしで仕事をしても全く苦にはならず、むしろ「なりたい自分になれた!」と喜びの涙を流したことが何度もありました。
でも、気合いの入り方が間違っていたところもありました。
その気合いを当時のスタッフたちにも求めてしまったのです…
その結果、入っては辞め、入っては辞めの繰り返しでなかなか定着しませんでした。
今思うと反省することが多々あり、当時のスタッフたちには本当に申し訳なかったと思っています。
歳を重ねるごとに少しずつ成長できたのか、ここ4年間は求人募集をかけることもなく、同じ顔ぶれで営業することが出来ています。
《スタッフが成長したという声が多々ありますが…》
それにしても10年という年月は様々な変化や出来事があります。
4歳だった息子は中学2年生になりました。
唐揚げを買いに来てくれた時に「手紙」をくれた当時小学2年生だった大空ちゃん(そらちゃん)は高校3年生になっているはず…
オープン当初から買いに来てくれた近所の小学5年生の男たちは先日、成人式を迎えたのです。
そう考えると、私自身が今年で48歳となり、紛れもない「アラフィフ」であることを素直に受け入れることが出来ます(笑)
たくさんの出会いもありましたが、多くの別れもありました…
子供の頃、その強靭な肉体と精神をずっと見ていた私が「この人だけは絶対に死なない」と思っていた父…
建設会社に勤めていて、オープンする時も建物の事はもちろん、オープンしてからも、いろんなことで本当に力になってくれて、子供の頃から友達のような関係だった近所のおじさん。
サラリーマン時代、同じ会社で働いていた「よく一緒に飲みに行ったり、ゴルフに行ったりした上司のIさん」、「お店を始めたのを知ると、大病を患いながらも毎月のように買いに来てくれて、いつも私に「元気と勇気」を与えてくれたWさん」、そして「いろんな意味で私に大きな影響を与えてくれたS社長」…
人の生活は「仕事」、「家庭」、「プライベート」、この3つのトライアングルバランスがとても大切で、この3つが「幸せ」と感じるための大きなバロメーターになると私は思います。
私自身、この10年を振り返ってみると、私を知る人からしたら意外に思わるかもしれませんが、3つのトライアングルバランスが全て良かった時期はほとんどありません。
常に何かしらの問題や課題が生じ、そのことに苦しみ、悩みながらも答えを見出しながら乗り越えてきました。
そうしているうちに、いつしか10年前の自分と比べてみると、様々な面で大きく成長出来たことを改めて実感しています。
これから先もいろんなことがあるでしょう。
でも、これからも真正面から立ち向かい、どんなことが起きようとも乗り越えていこうと思います。
仕事(商売)の面で10年やって誇れることは…
「売上げを1円も誤魔化さなかったこと」
「唐揚げの計量を1グラムも誤魔化さなかったこと」
(多く入れることはありましたが)
「揚げ場に立てばオープン時と変わらぬ気持ちで仕事が出来たこと」
商売をやるうえでは「当たり前」のことかもしれませんがこの3つは堂々と胸を張れます!
あくまでも「10周年」は1つの通過点
白髪はまだ1本もありませんが、老眼が少し始まり、腰痛持ちとなりましたが、
出来ることなら70歳までは揚げ場に立ち続けたと思っています!
「死ぬのが怖いから生きている」という生き方だけはせず、この世を去る時に
「我が生涯に一片の悔いなし」と思えるよう、過去にこだわらず、未来を恐れず、
「今」を生き続けていこうと思います!
皆さんも生きていればいろんなことがあると思いますが、人生は本当に一度きりです。
「輪廻転生」などあり得ません。
1つの悔いも無い人生を送ることは不可能なことかもしれませんが、後悔することが1つでも少ない人生となるようお過ごし下さい。
たった一人しかない自分を
たった一度しかない人生を
ほんとうに生かさなかったら
人間うまれてきたかいがないじゃないか
山本有三「路傍の石より」
長い間このブログをご覧いただき本当に有難うございました。
「完結」ではありませんので、最後のご挨拶はいつものように…
ではまた!!!!!!!