No.69 おばあちゃんの特効薬
お元気ですか?
毎日暑い日が続きますね!今年の夏は節電一色ではありますが、くれぐれも熱中症&夏バテには注意してお過ごし下さい!
連日30℃超えが続いていることもあり、店先にお客様専用扇風機を置きたかったので近所のコジマへ買いに行ったのですが、話題の超高級扇風機(ダイソン)以外は全て完売状態…。唖然として店を後にしました。
夏になると、我が家は息子が大好きなカブトムシ&クワガタで賑やかになります。
すでに妻が同僚から貰ってきたコーカサスカブトムシやノコギリクワガタが息子を毎日ハイテンションにさせてくれています!
(先日、コーカサスVSノコギリで対決させましたが壮絶なバトルを繰り広げました!)
夏になるとたくさんの昆虫達があちらこちらで姿を現しますが、我が鳥亀鶴田店には4月ぐらいからアシナガバチが姿を見せ始め、物置の換気口のところに巣を作り始めました。
(ご来店いただいた皆様には危害を与えない場所なのでご安心下さい!)
以前、働き者の蟻についてブログで語ったことがありましたが、蜂もスッゴく働き者なんですね!
蜂の巣は物置の中から丸見えのところに作っていたので、毎日(朝&晩)観察していたのですが、「いつ寝てんのかな?」と思うぐらい休むことなくせっせと巣を作っていました。
店を閉めて物置で着替えながら「疲れたぁ~」なんて言いながらフッと蜂の巣に目をやるとハチが「そんなもんで疲れたの?お前ぬるいなぁ~」と言わんばかりの眼で私をみつめるのです。
しかも強烈な眼力を放ちながら…。
私は子供の頃、田舎の環境をフルに活用して山や川で遊びまくったので、夏になるとよく蜂に刺されました。
スズメバチの巣に石を投げつけては刺され、山に置いてあるミチバチの蜜箱を蹴っ飛ばしては刺され、アシナガバチには何度も刺されたことがあります。
特にスズメバチの痛さと腫れは尋常ではありませんでした…。
数多く蜂に刺された中で今でも鮮明に憶えている1つの出来事があります。
あれは…小学5年の夏でした。
その日は夏休みということもあり、朝から友達の家に遊びに行き、7,8人で缶蹴り(かくれんぼのようなもの)をして遊んでいました。
私は田んぼの土手沿いに隠れていましたが、鬼がかなり近くまで探しに来たので
見つからないように小川の向こう岸に跳び移りました。
その直後、頭中に激痛が走りました。それも次から次へと。慌てて向こう岸に跳び移り振り返るとアシナガバチがたくさん飛んでいました。
そうなのです…。鬼に見つからないよう飛び移った先にはアシナガバチの巣があったのです。
その後も何匹かのアシナガバチが私を追いかけてきたので必死に逃げました。
もちろん鬼には「あっ!ふーくん(私のニックネーム)見っけ!!」と簡単に見つかってしまいましたがそれどころではありません。
「ハチに刺されたぁ~!」とそのまま友達の家に駆け込みました。
友達たちもあまりにも痛がっている私を見て大騒ぎ。
その騒ぎを聞いて奥の方からおばあちゃんが出てきて「どうしたんだい!」と聞くと
友達が「ふーくんが頭を蜂に刺されちゃったんだよ!」と教えました。
おばあちゃんは急に真剣な顔になり「待ってな!」と言って姿を消し、しばらくすると洗面器を持って再び現れました。
「よし!外に出な!」と言われ外に出ると「頭を下げて目を閉じてな!」と言いながら頭全体に洗面器に入っている液体をかけました。
「よし!しばらくジッとしてるんだよ!」と言われたのでそのままの格好で痛さを我慢しました。
しばらくするとおばあちゃんは私を庭先の水道がある場所へ連れて行き「よ~し!これで大丈夫だ!これで大丈夫だ!」と何度も言いながら私の坊主頭をジャカジャカと洗ってくれました。
タオルで頭を拭き終わった後「さっき頭にかけたのは何の薬なの?」と聞くと
おばあちゃんは誇らしげに「ばあちゃんのおしっこだよ!」と一言。
私は「おしっこぉ~!!」と仰天するとおばあちゃんは「そうさ!おしっこにはアンモニアが混ざっているから蜂に刺された時は1番効くんだよ!」と更に誇らしげな顔をしました。
その後、すぐに痛さが取れたかはよく憶えていませんが、まさかハチに刺されたからって頭からおしっこをぶっかけられるとは…。
当時はかなり複雑な気持ちでしたが、今ではアシナガバチを見ると真剣な表情で私に手当てをしてくれたおばあちゃんの顔を思い出し、「あの時は有難かったなぁ」と素直に思えるようになりました!
ではまた!!