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  • 執筆者の写真店長

No.74 我が母(後編)

お元気ですか?

夏の甲子園が始まりましたね!本県代表の作新学院は見事に初戦を突破しました!

打線がしっかりしているので今後も期待できそうですね!

8日(月)にとちぎ元気グルメ選手権の中間発表がありました。(詳しくはこちら

皆様からたくさんのご声援をいただいており、揚げ物部門におきまして

現在「鳥亀特製骨なしからあげ」がトップを走っております!

本当に有難うございます!

9月2日(金)まで投票が続きますので引き続きご声援いただけますよう宜しくお願い致します!!

では、「我が母(後編)」をお送りさせていただきます。

太陽のような母ですが、子供の頃は母の表情を雨模様にしてしまうこともたくさんありました。

その中でもまさに「ゲリラ豪雨」とも言うべき強烈に記憶に残っている母の涙があります。

あれは小学5年生の時でした。

友達と近くの駄菓子屋へ買い物に出掛けました。

買うお菓子を選び、お金を払おうとポケットに手を入れると、入れてきたはずのお金がなかったのです。「あれっ?」と全部のポケットを確認しましたがどこにも入ってない…。

「もしかしたら来る途中に落としたのかも!」と思い、友達と一緒に通ってきた道を探し始めました。

しばらくすると、6年生たちに会ったので「お金落ちてなかった?」と聞くと

「落ちてなかったよ」とのこと。そして、その中の1人が「あっ!さっきあそこのおばあちゃんが拾っていったかもね!」とおばあちゃんの家を指さしました。

その言葉を鵜呑みにしてしまった私は、そのおばあちゃんの家に行き、何も考えずに「お金拾いませんでしたか?」と聞いてしまいました。

おばあちゃんは不機嫌そうな顔で「拾ってないよ」とだけ答えたのでその場を後にしました。

それからも来た道をずっと探していったのですが見つけることは出来ず、ついに家まで着いてしまいました。

おしっこがしたかったので家に入りトイレに向かおうとした時、ふっと茶の間のテーブルに目をやると…なんとポケットに入れたはずのお金が置いてありました。

私の完全な思い違いだったのです…。

夕方、家に帰ってからその事を何気なく母に話すと母はそれまで見たことのない表情になり「なんてバカなことしたの!!」と大激怒。

すぐにおばあちゃんの家に連れていかれました。

玄関に入り、おばあちゃんの顔を見るなり母は涙をボロボロ流しながら、頭が地面に着くんじゃないかと思うぐらい謝り続けました。

私はやったことよりも母のその姿を見て泣き出してしまい、母の横に立ちながら言葉にならない声で「ごめんなさい」を何度も繰り返しました。

帰り道、母は「すぐに人を疑っちゃダメだよ。『七度たずねて人を疑え』っていう言葉があるんだからね。よく覚えておくんだよ」と泣きながら話してくれました。

母を泣かそうと思っていたわけじゃないのですが、振りかえると今までたくさんの涙を流させてしまったと思います。

母の涙が一番嫌いだったのに…。

男は母親を大切にします。だからといって父親を大切にしないというわけではありませんが、父親は同性ということもありますし、「強い」というイメージなのでどうしても母親に対しては「守る」という感情が強くなります。

実際、私が妻に対してちょっとでも強い口調で話すと息子はまだ5歳でありながら「ママをいじめるんじゃねぇ!!」と私の前に立ちはだかります。

私自身、そんなつもりじゃないので「全然いじめてねぇ~べよ!」と言っても私に向かって真顔でファイティングポーズをとります。

その姿を見て妻がウルッとすると「ほらっ!ママ泣いちゃったじゃないか!」と勘違いして今度は妻を抱き締めます。

男とはそういうものです。

恥ずかしい話ですが、40歳近くになってやっと母に小遣いをあげられるようになりました。

金額も大したことないし、毎月というわけではありません。

でも、そんな自分になれたことが本当に嬉しいのです。

父にはあげません。渡そうとしてもきっと「そんなもんいるか!」と受け取らないと思いますし、受け取ったとしたらなんとなく私自身が寂しい気持ちになるので…。

最後に… 母へ

どのシーンを思い出してもそこには常に愛情が満ち溢れていて最高の子育てだったよ!

本当に「子供たちのためだけに生きてきた」って感じだよね!

でも、そろそろ自分自身の楽しみをたくさんみつけて今までの苦労を中和させてほしい!

じゃないと俺がよく言う「人生プラスマイナスゼロ」にならないから。

なかなか顔を出せないけど、行く日が分かっている時は子供の頃から大好きだった

三大料理(手作りホットドック&ピーマン肉詰め&オリジナル唐揚げ)をまた食べさせてちょうだい!(唐揚げが好きになったのはあなたのおかげです!)

*4週連続で両親に対しての思いを語らせていただきました。

「長い文章だなぁ~」と感じられた方もいらっしゃるとは思いますが、 これでも伝えたいことの10分の1にも満たないです。

子を思う親心 子知らず」という言葉がありますが「親を思う子心 親知らず」ともいえると思います。

あなたのお父さん、お母さんも子供のためなら間違いなく命を懸けます。

そして、子供もまた親のためだったら命を懸けられるものなのです。

理屈ではありません。それが親子というものです。

ではまた!!

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