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  • 執筆者の写真店長

No.98 リセット



お元気ですか?

毎日寒い日が続きますね! それにしても連日報道される日本海側の大雪は半端じゃありませんね。 当時、若干28歳の田中角栄は地元の新潟県で「みなさん!この新潟県と群馬県の境にある三国峠を切り崩してしまう。そうすれば、越後には雪が降らない。皆が大雪に苦しむことはなくなるのであります!切り崩した土砂?土砂は日本海に持っていく。日本海を埋め立てて佐渡と陸続きにしてしまえばいいのです!」と演説をして大喝采を浴びたといいます。

それくらい新潟県の人たちにとって「雪」は冬の生活を苦しめるものなのでしょう…。

先進国が揃って悩んでいる問題の一つが「少子高齢化」ですね。特に日本は深刻です。

最近のニュースや新聞でも改めて大きく取り上げられています。

現在の人口(1億2800万人)は50年後の2060年には30%減(4200万人)の8600万人にまで減少するというデータが発表されました。

「人口減少」と言っても全体的に減るということではなく、高齢者(65歳以上)は現在よりも500万人増えて、生産年齢と言われる15~64歳が3700万人、年少人口(0~14歳)が890万人減少するということです。

ということは減少するほとんどが生産年齢&年少年齢の人口ということになるのです。

年齢ごとの人口を表すグラフは、年を重ねるごとに逆三角形となっていき、2060年には1人(65歳以上)に対し1.3人(現在は2.8人)で支えなければならない時が必ず来るのです。

でも、これは「先進国」の宿命なような気がします。

医療が進歩すれば平均寿命は延び続けます。

(現在の平均寿命…男79歳・女86歳  2060年の平均寿命…男84歳・女90歳)

現在、女性の大半が就職活動を行うようになり、自分自身で安定した収入も得られるようになったので「結婚」に対する意識は昔ほどではないと思います。男性も然りです。

結婚をしたとしても昔ほど「子供のためだけに」という気持ちは薄れ、良い悪いは別にしてさまざまな結婚生活の選択肢があるのだと思います。

これはナンダカンダ言っても日本がいろんな面で「豊か」な国だからだと思います。

発展途上国は経済的に豊かではありませんが子供の数が多いですよね。

子供の頃、カンボジアの子供たちの写真を見て「子供が生まれても餓死させてしまうのになぜ子供を産むんだろう」と不思議に思ったことがありました。

でも、今になって分かる気がします。

テレビもなければ娯楽もない。楽しいイベントがあるわけでもなければ旅行などの楽しみもない。陽が昇れば起きて沈めば寝る。

日本も「先進国」と言われるようになるまでは近いものがあったのではないでしょうか。

だから、今さら「産めよ!増やせよ!」と叫んだところで少子化は解消されないでしょうし、医療技術も進化することはあっても退化することはありませんので更なる高齢化は免れないでしょう。

年金制度にしても人口増加もしくは人口維持が絶対条件になるわけですが、すでに底辺が広い3角形が崩れているのですから崩壊の一途を辿ると思います。

年金制度だけではなく時代にそぐわない制度は無理に継続するよりもキチンとした手順を踏んで「フルモデルチェンジ」もしくは「廃止」するということも選択肢の一つと考えるべきだと思うのです。

今までの制度に固執することなく、時代に合った制度を構築するためにも

日本は今いろんな面で「リセット」しなくてはならないことが数多くあるような気がするのです!

ではまた!!

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