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  • 執筆者の写真店長

No.99 頑張り屋さん



お元気ですか?

先週の土曜日ぐらいから少し寒さが和らいだと思ったら、またもや寒波が押し寄せ真冬に逆戻りしてしまいましたね…。

でも、今年からユニクロの「ヒートテック(黒)」を装着しているので昨年の冬に比べればかなり寒さを凌げています!    (家に帰ってお風呂に入る時、上半身だけ裸になった状態で鏡を見るとまさに江頭2:50状態ですけど…)

保育園の行事というのは、ほとんどが土曜日か日曜日なので当たり前ではありますが、自分で商売を始めてからは一度も参加することが出来ません。(定休日…水曜日)

覚悟はしていましたが、二度と見ることが出来ない息子の「その時」に時間を共有できない寂しさと申し訳なさは正直あります。(そんな時は相田みつをの言葉「アレもコレも欲しがるなよ」を思い出し自分に喝を入れます!)

納涼祭や運動会、収穫祭や生活発表会(学芸会)そして父子登山。

息子も「パパはお仕事だから来られない」ということが分かっているので「パパも来て!」なんて無理を言うこともありません。

でも、行事があった日の夜は妻が撮影してくれた映像をTVに映して大興奮!

運動会の映像を観ては、立ち上がって「行け!行け!ウォリャ~!!」と大絶叫し、生活発表会での演劇の映像を観ては、普段とは想像できないほど大きな声で堂々とセリフを言う姿に感動の涙を流しました。

「もう行事は残ってないよな…。あとは卒園式だけか…」と思っていたら、妻から「今年のマラソン大会は水曜日だわ!」と願ってもない情報を入手しました!

マラソン大会はそれほど大きな行事ではないので、応援に来る親たちは数人しかいないのですが、私にとっては残り少ない保育園生活を少しでも見られる絶好の機会!

本当に嬉しく、「その日」が来るのを待ちわびました。

前日の夜、息子を変に力ませたくなかったので「明日はお休みだけど、パパは銀行に行ったり、お買いものに行ったりしなくちゃいけないから応援には行けないんだよ」と伝えました。息子はガッカリした様子でしたがこれも作戦のうち!

「いいかい!かけっこじゃないんだから最初から全力で走っちゃだめだぞ!普通に走っていてもどんどん抜かせるから!ゴールが近づいてきたら苦しいだろうけど全力で走るんだ!苦しいのは自分だけじゃない。みんな疲れていて苦しいんだよ。マラソンは「ガマン比べ」だからな」と6歳の子供にはちょっと難しいアドバイスを送りました。

とういうのも昨年のマラソン大会は以前のブログでも紹介させていただきましたが「第2位」だったのです!可能性があるのなら「1等賞になる喜び」を味わってほしかったのでついついアドバイスにも熱が入ってしまったのです。

そして…とうとう「その日」がやってきました!

妻が保育士さんから教えてもらったマラソンコースとなる地図とデジカメを握りしめ保育園に到着!

息子には見つからないように園舎から離れた場所に車を停めました。

コースは約1kmあり、ほとんど田んぼのあぜ道を使うので地図を見てもよく分かりませんでした。

すでに何人かのママさん達は到着しており、皆揃ってゴール付近に立っていました。

私は後半に差しかかる地点(勝負地点)を探し当て陣取りました。

園舎の方で「ひまわりさん(年長組)は最後のマラソン大会だから頑張ろうね~!」というアナウンスが流れ、間もなく「よ~い ドン!」という掛け声が聞こえました。

いよいよ保育園最後のマラソン大会が始まりました!

気持ちが高揚してデジカメを握る手が汗ばんでくるのが分かりました。

前半は私が立っていた地点とは逆の方向を走るので全く姿は見えませんでした。

数分後、1人の園児の姿が現れました。 息子かっ?……。

いや違う!昨年の覇者しゆうクンでした。

すぐ後に負けん気の強い女の子しおりチャンが必死に食らいついています。

その10m後を鬼の形相で走ってくる男の子がいました。……我が息子です!!

その姿を見た私は胸が熱くなり、とっさに息子の名前を大声で叫んでしまいました…。

(目の前を通り過ぎるまでガマンしようと決めていたのに…)

息子は私の存在に気付くと一瞬左手を上げたと思ったら全力疾走を始めてしまいました。

「うわっ!やばい!あれじゃ最後まで持たない!!」

そんな気持ちは分かるはずもなく尚も全力疾走!

私の前に来た時には3人が横並びとなりました。今まで聞いたこともない息子の荒い息使いがハッキリと聞こえました。

私は「まだゆっくり!!まだゆっくり!!」と叫びましたが、息子の走りは更に勢いを増し、ついにトップに躍り出ました。

グングンと2位との差が広がっていきます

まだゴールまで数百mはありましたが、そんなことはお構いなしで走り続ける息子の姿を見て「もしかしたらこのまま行けるかもしれない!息子の1等賞を見らえるかもしれない!!」と思った瞬間、私自身もゴールに向かって走り出しました。

田んぼをショートカットして最短距離を全力で走り息子を必死で追いかけました。 上半身は前に進もうと必死なのですが、足がついてこなかったので結局追いつきませんでしたが…。(トホホッ…)

ゴールとなる園庭に入ると年下の園児たちや保育士さん達の声援を受けながらゴールする息子の後ろ姿が見えました。

私の力走にママさん達は爆笑していましたが、私の眼には息子しか映っておらずゴールした息子の傍に駆け寄りました。

途中から全力疾走を続けた息子は地面に倒れ込み、体で息をしていました。

その姿を見た私は「よく頑張った!」と声をかけると胸がいっぱいになりました。

他の子たちも次々にゴールしては倒れ込みました。

息子の呼吸が整ってきたので体をおこし「本当に最後までよく頑張ったね!おめでとう!!」と抱き締めました。(「親バカ」とは私のためにある言葉かもしれません…)

夜、家族3人で歩いて近所の居酒屋へ行き「祝勝会」をやりました。

息子の足をマッサージしながら「今日は本当に頑張り屋さんだったな!でも、なんでも1等賞じゃなくていいんだぞ!なんでも1等賞じゃ疲れちゃうからな!」と一番伝えたいことを話すと「そうだねっ!」と言ってくれたのでホッとしました。

その後、SHIDAX(カラオケ)に立ち寄り3人で歌いまくりました!

息子はドラえもん、妻は松田聖子,そして私はお約束の長渕剛(新曲「ひとつ」)を熱唱したことは言うまでもありません!

ではまた!!

写真左…運動会(左)

写真中央…生活発表会(右から3番目)

写真右…ゴール直後の息子

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